メール配信トラブルに遭遇した際に確認すべき5つのこと
- 2015年4月14日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス
この記事は 5 Questions to Ask When Troubleshooting Email Delivery Problems の抄訳です。
「送ったはずのメールが届かない!」「メールの到達率が上がらない!」「どうすればよいかわからない!」メール配信を行っているとそんな事態に遭遇することがあるかもしれません。メールの到達率を上げることは簡単ではありません。大切なキャンペーンメールが迷惑メールフォルダに入ってしまうこともあります。実際、善良な送信者であっても、配信トラブルに巻き込まれてメールが正しく配信されない経験は1度や2度はあるものです。
今回は、メール配信トラブルに遭遇した際に確認すべき5つのポイントをご紹介します。
1. 送信者レピュテーションを把握しているか?
このブログでは何度もご紹介していますが、受信側の各メールサービスは送信者のレピュテーションに基づいて受信の可否を判断しています。レピュテーションが低い場合、せっかく送ったメールが迷惑メールフォルダに入ったりブロックされてしまう場合があります。また、レピュテーションが構築されていない場合も、迷惑メールとして扱われることがあります。
重要な点はここからです。レピュテーションは送信したメールキャンペーン毎に変動します。このため、定期的に状況を確認する必要があります。www.senderscore.org といったサイトを利用してチェックしてみることをお勧めします。レピュテーションが低い場合、急いで対処する必要があります。
2. 苦情率を把握しているか?
苦情率が高い場合、緊急事態と認識してください。以下の対処を検討しましょう。
- 宛先リストに対し関連性の高いメールを送信しているか確認する
- コンテンツのエンゲージメントの度合いを判断するためにクリック率や開封率を確認する
- フィードバックループを利用して、迷惑メール報告をしたアドレスを宛先リストから削除する
一見、回り道に思えるかもしれませんが、レピュテーションが改善し、その結果メールの到達率が向上します。
3. 送信元IPアドレスがブラックリストに載っていないか?
苦情率が高い場合、送信元IPアドレスがブラックリストに載ってしまうことがあります。ブラックリストに載ってしまうと、確実に受信拒否されてしまうので注意が必要です。以下のような代表的なブラックリストに載っていないか確認しましょう。
リストに載っていた場合、削除してもらうために適切な手順を踏む必要があります。手順についてこちらも参考にしてください。
4. 認証されたメールを送っているか?
認証とは送信するメールに「サイン」するプロセスで、送信元の正当性を証明するためのものです。具体的には、SPFやDKIMといった技術を利用して、送信元の正当性を証明します。これにより、迷惑メールやフィッシングメールの送信者をあぶり出すことができ、不正な送信者が送っているメールを迷惑メールと判断して配信しない、といったことができるようになります。メールの認証に失敗している場合、意図せず迷惑メールとして扱われている可能性があるので注意が必要です。
5. 新しいIPアドレスか?
ここまで、レピュテーションの監視およびレピュテーションが到達率に与える影響についてご紹介してきました。では、新しいIPアドレスからメールを送信する場合はどうでしょうか?この場合、まだレピュテーションは構築されていません。このため、受信側から正当なメールの送信者であることを認識してもらうために、時間をかけてゆっくりとレピュテーションを構築していく必要があります。このプロセスは「IPウォーミング」と呼ばれています。具体的には30~60日程度かけてメールの送信量を徐々に増加させることでIPアドレスを「温めます」。IPウォーミングについて詳しくはこちらをご確認ください。
さいごに
メールを配信していると配信トラブルに遭遇することは避けられません。トラブルに適切に対処することが重要です。SendGridでは様々なWebcastやブログで到達率を高めるための対策をご紹介しています。よろしければご覧ください。
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