ブラックリストの基礎知識と対処法

What Is an Email Blacklist?

この記事は What Is an Email Blacklist? の抄訳です。本記事中に紹介した海外サービスは日本語に対応していない場合がございます。ご了承ください。

ブラックリストとは?

ブラックリストは、特定の基準に基づいて構築された、迷惑メール送信元IPアドレスのリアルタイムデータベースです。DNSBLと呼ばれることもあります。SpamhausBarracuda Reputation Block ListSpamCop等のブラックリストがあり、それぞれが独自のブラックリスト判定基準を持ちますが、どのリストに登録されても配信到達率に悪影響が出てしまいます。

ブラックリストの仕組み

ここでは Spamhaus を例に取って、ブラックリストの仕組みをご説明します。以下の図をご覧ください。

SpamhausDNSBLダイアグラム

メールがSpamhausの基準を満たさなかった場合、送信元IPアドレスはSpamhausのブラックリストに登録されます。ISP(インターネット接続事業者)は、メールのフィルタリングや配信をブラックリストに基づいて実施します。

ここで重要なのは、Spamhaus自体がメールをブロックしているわけではないということです。ブラックリストは、単に迷惑メール判定をするための情報を提供しているだけで、ブロックするか否かの判断はISP自身が行ないます。

ブラックリストに登録されているかを調べるには

送信元IPアドレスがブラックリストに登録されたときにメールで通知するようなサービスを利用していなくても、ブラックリストのウェブサイトで直接確認することができます。代表的なブラックリストをご紹介します。

  • Spamhaus
    Spamhaus projectは世界で最も定評あるブラックリスト提供企業のひとつ。
  • SURBL
    Spamhausと併用される2次フィルタで、検出が困難な未承諾メールに対応。
  • Barracuda Reputation Block List
    フリーのブラックリスト。
  • Invalument
    従来の方法では検出が困難な未承諾メールのブロックに特化したサービス。(利用者登録が必要)
  • Spamcop
    Spamcopのユーザから迷惑メールの送信元として報告されたIPアドレスのリスト(SpamCop Blocking List)。
  • MultiRBL
    IPアドレス(IPv4、IPv6に対応)やドメイン名で、複数のブラックリストを一括検索できる無料のブラックリスト検索サービス。

ブラックリストから削除してもらうには?

ブラックリストに登録されてしまう主な原因のひとつは、迷惑メール報告数の多さです。

もし、ブラックリストに登録されてしまったら、リストから削除されるように手続きを取る必要があります。ブラックリストのウェブサイトに行き、送信元IPアドレスを入力してステータスを確認し、リストから削除するための手順を確認してください。ここで重要なのは、ブラックリストに対して積極的に削除依頼を行うことです。
直ちに配信の問題点への対応(迷惑メール報告が出された原因の究明と改善、ブラックリストからの削除)を取ることで、ISPからは好感を持たれます。

ブラックリストに登録されるのを防ぐには?

ブラックリストに登録されるのを防ぐために、以下の実施をおすすめします。

  • レピュテーションを監視する
  • ISPからの苦情(迷惑メール報告など)に注意する
  • 各キャンペーンの反応を分析する

配信到達率を向上させるために重要となるのが、レピュテーション(注1)の監視です。ISPからの苦情率を細かく監視することで、ブラックリストに登録されることによる配信障害を事前に回避することができます。

また、各キャンペーンの反応を分析して、配信率やエンゲージメント(注2)が低下していないか確認してください。新しいキャンペーンを行うとき、宛先リストをセグメント化したとき、コンテンツを見直したときは、必ずテストを行ってから送信しましょう。

メール配信のベストプラクティスを理解するために、こちらのガイドを併せてご参照ください。

参考

注1) レピュテーション:メール送信者(送信元IPアドレス)の信頼度。メール送信者のレピュテーションが低い場合、送信したメールは迷惑メールである可能性が高いと見なされ、受信拒否されることがある。
注2) エンゲージメント:メール送信者/受信者間の関係・信頼の強さを示す指標。ISPによって、主に受信者の行動をもとに指標化されることが多く、メールの到達率にも影響する。エンゲージメントが上がる行動の例として、メール中のリンクのクリックやメールの転送、逆に下がる行動の例として、迷惑メール報告を出す、開封せずに削除する、といったことが挙げられる。