よくある質問 – 迷惑メールフィルタとスロットリング編

よくある質問 – 迷惑メールフィルタとスロットリング編

この記事は Delivery Consultants Q&A – Spam Filters and Throttlingの抄訳です。

今回は、メール配信のコンサルティングチーム(Delivery Consulting Team)に聞いた2つのトピックについてQ&A形式でご紹介します。

  • 迷惑メールフィルタ
  • スロットリング

迷惑メールフィルタを避けるには?

Kurt: まず、望まれたメールを送信することが重要です。ユーザの動きに注意をはらい、エンゲージしない状態(開封もクリックもされない、迷惑メール報告された、など)になったら、送信をやめてください。エンゲージしないユーザへの送信は全体的な到達率の低下(現状届いているユーザにも届かなくなる)の原因となります。

次に、インターネットサービスプロバイダ(ISP)は送信者のレピュテーションを決定するため、エンゲージメントを監視している点に注意してください。受信者がエンゲージしない状態になった場合、送信者のレピュテーションは下がり、より多くのメールが迷惑メールフォルダに入るようになるでしょう。このため、ユーザのエンゲージメントに注意をはらうことが重要になるのです。でも、全てのISPは独立していることを忘れないでください。Gmailで有効だったことがYahoo!でも有効とは限りません。エンゲージメントの基準もそれぞれ異なるのです。

最後に、配信の頻度を落とすことを検討しましょう。例えば、エンゲージメントが低いユーザには毎日送信するのではなく週1回とし、さらにエンゲージメントが低くなったら月1回にする、などしてみましょう。また、宛先リストに復帰させるために、インセンティブを提案することを試してみましょう。

送信しているメールが迷惑メールフォルダに入っていることを検知するには?

Kurt:二つの方法が考えられます。

一つ目は、我々はメッセージがどこに振り分けられているかが分かるサードパーティ製のソフトウェア(例えば、250okなど)を利用しています。ISPがメッセージを自動的に迷惑メールフォルダに入れているのか?もしくは受信トレイに入っているのか?コンサルティングチームでは、これに関してある程度の知見を持っていますが、残念ながら、ISPはメッセージがどこに届いても「250 OK」(正常に受信した)という応答しか返さないため、簡単には判別がつかないのです。

二つ目の方法は、到達率が高いのに、特定のISPのみ開封率が極端に低いといった状況で検知できます。例えば、Gmailにおける開封率が1%しかないのに、Hotmailで20%となるようなケースです。この場合、Gmailはメールを受信していますが、迷惑メールフォルダに振り分けていると考えられます。

Jacob:Kurtが言ったように、開封とクリックの増減を見ることはとても良い指標です。同じ業界の他の送信者の統計情報と比較する手もありますが、一番良いのは自分自身と比較することです。いつもの開封率と比べて極端に低い場合、過去に成功していた時の統計情報と比較してみてください。良いリトマス試験となるでしょう。

大量のメールを送信する場合に推奨されるタイミングや送信ペースは?多く送りすぎると受信拒否されてしまう可能性がある、と聞いたことがありますが

Luke: 時にはタイミングや送信ペースを考慮すると良いこともあります。送信者は、受信者がアクティブなタイミングや、タイムセールのような場合はタイムゾーン毎に送信するのがタイムリーになるかどうか、を把握しておくべきです。例えば、アメリカの3つのタイムゾーンやヨーロッパのタイムゾーンにわたるといった場合です。ここでメールの送信通数は問題ではなく、重要なのは送ったメールに対する受信者の反応です。

例えば30万通送信して、まだメール配信が完了していない状況で、最初の30分以内に100回迷惑メール報告をされると、スロットリングのトリガを引いてしまう恐れがあります。Microsoftの挙動は特徴的で、受信者の反応に基づいてたとえ受信トレイに届いたメールであっても遡って迷惑メールフォルダに入れることがあります。メールの送信通数の問題ではなく、受信者がそのメールをどのように扱ったかが重要なのです。

Seth: 補足すると、宛先リストをセグメンテーションすることも重要になります。例えば私なら、30万の宛先のうち、最初に最もエンゲージメントの高い宛先から送り始めます。過去数週間以内に開封したユーザから送り始め、最後の方は6ヶ月以内にエンゲージした宛先に送るといった感じにします。

こうすることで、先ほどLukeが言ったように、ISPに対して宛先リストの最初の部分で高いエンゲージメントであることを証明できます。ある程度メールが配信され、受信者が高いエンゲージメントを持っている(価値のあるコンテンツを送信している)とISPが認識したら、残りの宛先へのメールも問題なく届くことでしょう。