ドリップキャンペーンとオートメーションメールの違いを知ろう
- 2019年7月30日
- by SendGrid
- Category: メールマーケティング
この記事は Test Yourself: Email Drip vs. Email Automation Campaigns の抄訳です。
メールマーケティングに慣れてくるにつれて、より高度でパーソナライズされたメールを送信したくなるでしょう。しかし、いざキャンペーンの戦略を立てて作成し始めると、オートメーションメールとドリップキャンペーンの違いがあいまいなことに気が付き、本質的には同じものではないのか?、利用しているESPは両方をサポートしているのか?、 自分にとって最適な方法はどちらだろうか?と疑問に思うかもしれません。
簡単に言ってしまえば、ドリップキャンペーンとオートメーションメールには多くの類似点がありますが、同じものではありません。そして両者の違いは少しややこしいです。
両方を習得できるように、両者の微妙な違いや詳細についての○×クイズにチャレンジしてみてください。そして、それぞれについてのユースケースとヒントを読めば、もう2種類のキャンペーンの違いに躓くことはないでしょう。
第1問:
オートメーションメールとドリップキャンペーンの一番の違いは、ドリップキャンペーンは予め設定されている静的なキャンペーンであるのに対し、オートメーションメールは動的で宛先ごとに内容が異なる点である。
正解は〇です。オートメーションメールは動的に変化し、宛先の操作(メールを開いてクリックした、何もしなかった等)に基づいてコンテンツを提供しますが、ドリップキャンペーンは宛先の操作によって変化することはありません。
第2問:
メールの受信を希望する相手に、最初の1か月間で毎週1通ずつ4部構成で送信するのはオートメーションメールである。
正解は✕です。週に1回、新しい宛先に向けて4部構成のウェルカムメールを送信する方法は、ドリップキャンペーンの良い例です。
第3問:
特定の期間内(たとえば1か月以内など)にメールを開かなかった宛先に対して継続的に再エンゲージメントメールを送ることは、オートメーションメールのユースケースである。
正解は〇です。このケースでは特定の期間内にメールに対するアクションがない場合に、宛先ごとに異なるタイミングでメールが送信されるため、自動化されていると言うことができます。
第4問:
オートメーションメールを設定している場合は、宛先リストのセグメンテーションをする必要はない。
正解は✕です。宛先リストを細かくセグメンテーションすることは、オートメーションメールやその他のキャンペーンメールを送信する上で重要です。 メールをオートメーション化することで、宛先をセグメントに追加する手間を減らすことができます。
第5問:
ドリップキャンペーンでもオートメーションメールでも、よりパーソナライズされたコンテンツをより高いエンゲージメントが得られるタイミングで送信することができる。
正解は〇です。ドリップキャンペーンでもオートメーションメールでも、パーソナライズされたメールを配信することができます。
何問正解できましたか?さらにドリップキャンペーンとオートメーションメールについて知りたい場合は、続きもご覧ください。
ドリップキャンペーンとオートメーションメールには多くの類似点があるため、ユースケースやTipsを確認して、どちらが適しているか検討する材料にすると良いでしょう。
ドリップキャンペーンは静的である
ドリップキャンペーンは、予め定義しておく静的なコンテンツをスケジューリングして配信するものです。コンテンツを事前に作成してスケジューリングする作業は必要ですが、一旦キャンペーンを開始してしまえば作成者の追加作業は不要です。
ドリップキャンペーンの使用例は以下のとおりです。
- ユーザの行動に関係なく、同じ内容の4通のウェルカムメールを送信する
- ブラックフライデー/サイバーマンデーの期間中に、売れ筋商品や割引情報などのプロモーションメールを送信する
SendGridで独自のドリップキャンペーンを作成する方法についてはこちらをご覧ください。
オートメーションメールは動的である
オートメーションメールはナーチャリングメールとも呼ばれますが、このタイプのメールはユーザの行動に基づいて動的に変化します。
オートメーションメールのユースケースは以下のとおりです。
- エンゲージメントの高いユーザに対して、特別割引や優先販売の案内を送信する(注:このためにオートメーションメールを使う必要はありませんが、手動で行うよりも簡単に実現できます)
- アップセルを達成するためにナーチャリングメールを送信する
- メールの購読を開始してから1周年のユーザに対して、特別割引やプロモーションを提供するアニバーサリーメールを送信する
- 見込み顧客にカゴ落ちメールを送信する
オートメーションメールの詳細については、SendGridのEmail Automation Best Practice Guideを参照してください。
どのタイプのキャンペーンが最適なのか?
その答えは、宛先から収集するデータの量やESPの機能などによって異なります。ドリップキャンペーンはオートメーションメールに比べて手動で行う作業が多いため手間がかかりますが、オートメーションツールに関する情報の収集や、追加費用は必要ありません。
キャンペーンメールをよりレベルの高いものにし、メールの自動化を始めるためのリソースがある場合は、オートメーションメールが最適です。
メールマーケティングの自動化について、ベストプラクティスを確認したり、プログラムに適しているかを判断したりするためには、SendGridのEmail Automation Best Practice Guideをご覧ください。