独自ドメインの利用(Whitelabel)とは?
- 2015年7月31日
- by SendGrid
- Category: 機能・使い方
この記事は Email Whitelabeling: Why It’s Important and How SendGrid Helps の抄訳です。
概要
SendGridから送信するメールのブランドやレピュテーションを守り、到達性を改善する機能が、独自ドメインの利用(Whitelabel)です。
この機能を使うことで、SendGridは貴方の許可を得たうえでメールを送信しています、ということを公に示すことができます。Whitelabelは、Domain Whitelabel、Email Link Whitelabel、IP Whitelabel、という3つの機能から構成されます。
Domain Whitelabel
Domain Whitelabelは、独自ドメインを利用して、SPFやDKIMといった送信ドメイン認証をするための機能です。これは、メールのレピュテーションに大きく影響します。
まず、独自ドメインを利用したDKIMやSPFのレコードを登録することによって、貴方のドメインを騙った不届き者がメールを送信しているわけではないことが示せます。
さらに、メールクライアントによっては、送信ドメイン認証をしていない場合にはフィッシング対策として、差出人の傍に「on behalf of」や「経由」といった表示をすることがあります。
そのため、送信ドメイン認証することによって、このメールはたしかに貴方の意思によって送信されたのだ、という信頼感を与えることができるのです。
Email Link Whitelabel
メール本文にテキストリンクや画像リンクを入れていて、さらにクリックトラッキングを使っているならば、Email Link Whitlelabelを使いましょう。
クリックトラッキングとは、リンクのクリックイベントを検知するため、アクセス時にSendGridドメインのトラッキングURLを経由させるための機能です。よってメール本文からリンクされるURLは、SendGridドメインのものに置換されます。
ただし、Email Link Whitlelabelも合わせて使うことで、そのURLを独自ドメインのものにできます。受信者がリンクをクリックすると、まずCNAMEレコードによって独自ドメインからSendGridドメインへ転送し、トラッキングURLでクリックイベントを検知したのち、本来のURLへ転送するという仕組みです。
メール本文からリンクされるURLとそのドメインは、メールを信頼して受信すべきかどうか、受信サーバやスパムフィルターが判断するための重要な材料です。
クリックトラッキングとEmail Link Whitlelabelを合わせれば、メールのリンクもドメインもレピュテーションもすべて貴方が制御できるというわけです。
IP Whitelabel
メールの到達性に最も効いてくるものが、送信元IPアドレスのレピュテーションです。そのため、到達性を改善するには、送信元IPアドレスを固定することが良い解決法となります。
たとえば他のユーザーが行儀の良くないメール送信をしていた場合、共有IPはその悪影響を受けてしまう可能性がありますが、固定IPならば貴方一人の制御下にあるためレピュテーションを守ることができます。
SendGridにおける固定IPは、Silverプラン以上で使用可能です。
固定IPを使う時には、IP Whitelabelも使いましょう。
この機能を使うと、送信元の固定IPを逆引きした際に貴方のドメインが返ってくるようになるため、その固定IPが貴方のドメインに代わってメールを送信する許可を得ていることを示せます。
これはインターネットサービスプロバイダやメールサービスプロバイダとの信頼関係を構築し、レピュテーションや到達性を改善するのに有効です。
Automated Security
Domain Whitelabelの設定をしていると、「AUTOMATED SECURITY」というチェックボックスがあることに気づくでしょう。
これをONにすると、DKIMの鍵やSPFのレコードを実質的にSendGridが個別管理できるようになるため、よりセキュアになります。
固定IPを追加した際には、自動でDKIMの鍵やSPFのレコードがアップデートされます。この機能はデフォルトでONになっています。
各機能の具体的な設定方法については、こちらの記事をご覧ください。