独自ドメインを利用するには-Domain/Email Link Whitelabel編
- 2015年7月21日
- by SendGrid
- Category: 機能・使い方
はじめに
2015年7月7日、SendGridの新ポータルがリリースされました。これに伴い、独自ドメインの利用設定(Whitelabel機能)が一新され、以下の3つの機能から構成されるようになりました。
- Domain Whitelabel
- Email Link Whitelabel
- IP Whitelabel
今回は、新しいWhitelabel機能のうちDomain WhitelabelとEmail Link Whitelabelの設定方法についてそれぞれご紹介します。
※旧ダッシュボードで独自ドメインの利用設定済みの場合、アップグレード手順はこちら。
Domain Whitelabel
Domain Whitelabelとは?
Domain Whitelabel機能は、メールの到達率に大きな影響を与える送信ドメイン認証(SPFとDKIM)の独自ドメイン設定を支援する機能です。
- 信頼性および到達率が向上する
- Gmailなど一部のメールクライアントで「~経由」の表示が消える場合がある
などの効果が期待できます。それでは具体的な設定方法を見ていきましょう。
※以前はSilver以上のプランでのみ利用可能でしたが、今回のリリースによりFreeおよびBronzeプランでも利用できるようになりました。
ドメインとサブドメインを決定する
はじめに、新ポータルのメニューから「SETTINGS > Whitelabels > Domains」を選択して、「Add Whitelabel」ボタンを選択します。
独自ドメイン設定するアカウントを選択したら、サブドメインとドメインを入力します。
- SUBDOMAIN:他で使っていないものであれば、何でも構いません。
- DOMAIN:送信元メールアドレスのドメイン部分と同じものを設定してください。
「DEFAULT WHITELABEL」チェック(※※)と「AUTOMATED SECURITY」をON(※※※)にして「Save」ボタンを選択して設定を保存します。
※※Whitelabel設定が複数存在した場合、メールのヘッダFromに応じて自動的にWhitelabel設定が切り替わります。
※※※自動IPウォームアップ機能をお使いの場合は、「AUTOMATED SECURITY」をOFFにしてください。
DNSレコードのチェック処理(Validation)が必要な旨の警告が表示されるので、内容を確認の上「Confirm」ボタンを選択します。
次の画面では、Domain Whitelabelに必要なDNSレコードが表示されますので、内容を確認します。これらのレコードは、DKIMおよびSPFの設定に必要なレコードです。この時点では「VALID」には赤い✕がついていて、設定は完了していません。DNSにレコード登録後再びこの画面を操作するので、画面は開いたままにしておきます(閉じてしまった場合、Domain Whitelabel設定一覧から選択することで再び同じ画面を開くことができます)。
DNSにレコードを追加する
次に、ご自身が管理するドメインのDNSに先ほど確認したレコードを追加していきます。以下はレジストラとしてお名前.comを利用した場合の画面例ですが、登録画面のイメージや登録方法はレジストラ毎に異なりますので、詳細はご利用になっているレジストラにお問い合せください。DNSにレコードを登録してから設定が完了するまで最大48時間かかる場合があります。内容が反映されるまでしばらく待ちます。
DNSレコードを確認する
DNSレコードの登録内容が反映されたら、再びSendGridのDomain Whitelabel設定画面に戻り「Validate Record」ボタンを選択します。設定が正しく反映されていれば「VALID」に緑のチェックマークが表示されます。以上で設定は完了です。
Email Link Whitelabel
Email Link Whitelabelとは?
クリックトラッキング機能を有効にすると、メール本文内のURLはクリックイベントの収集のため、SendGridドメインのトラッキングURLに自動的に置換されます。Email Link Whitelabel機能を利用すると、このドメインを独自ドメインに変更することができます。
- 信頼性および到達率が向上する
- 迷惑メールフィルタの制限を回避できる場合がある
などの効果が期待できます。それでは具体的な設定方法を見ていきましょう。
ドメインとサブドメインを決定する
新ポータルのメニューから「SETTINGS > Whitelabels > Email Links」を選択して、「Add Whitelabel」ボタンを選択します。
独自ドメイン設定するアカウントを選択したら、サブドメインとドメインを入力します。
- SUBDOMAIN:他で使っていないものであれば、何でも構いません。
- DOMAIN:送信元メールアドレスのドメイン部分と同じものを設定してください。
「DEFAULT WHITELABEL」チェックをONにして「Save」ボタンを選択して設定を保存します。
DNSレコードのチェック処理(Validation)が必要な旨の警告が表示されるので、先程と同様、内容を確認の上「Confirm」ボタンを選択します。
次の画面では、Email Link Whitelabelに必要なDNSレコードが表示されるので、内容を確認して、画面は開いたままにしておきます(閉じてしまった場合、Email Links Whitelabel設定一覧から選択することで再び同じ画面を開くことができます)。
DNSにレコードを追加する
先程と同様、ご自身が管理するドメインのDNSに先ほど確認したレコードを追加していきます。内容が反映されるまでしばらく待ちます。
DNSレコードを確認する
DNSレコードの登録内容が反映されたら、再びSendGridのEmail Link Whitelabel設定画面に戻り「Validate Record」ボタンを選択します。設定が正しく反映されていれば「VALID」に緑のチェックマークが表示されます。以上で設定は完了です。
チェックが通らない場合は?
チェックが通らない場合、次のような原因が考えられます。
- DNSレコードの登録内容に誤りがある
digやnslookupなどのツールを使ってDNSに登録されているレコードの内容に誤りがないか確認しましょう。Google Apps ToolboxのDig機能を使うと、DNSレコードを簡単にチェックすることができます。 - DNSレコードの登録内容が反映されていない
DNSに登録内容が反映されるまでには時間がかかることがあります。焦らずに待ちましょう。
動作確認
チェックが通ったら実際にメールを送ってメールヘッダの内容を確認します。
- Domain/Email Link Whitelabel設定前
DKIM署名のドメイン、SPFの送信元確認結果はいずれもSendGridのドメイン名になっています。
クリックトラッキングが有効な場合、メール本文内のURLがSendGridのドメイン名になっています。
- Domain/Email Link Whitelabel設定後
DKIM署名のドメイン、SPFの送信元確認結果はいずれも独自ドメインに変更されました。
クリックトラッキングが有効な場合、メール本文内のURLが独自ドメインに変更されました。