独自ドメインを利用するには-IP Whitelabel編
- 2015年7月22日
- by SendGrid
- Category: 機能・使い方
はじめに
2015年7月7日、SendGridの新ポータルがリリースされました。これに伴い、独自ドメインの利用設定(Whitelabel機能)が一新されました。今回は、新しいWhitelabel機能のうちIP Whitelabel機能の設定方法についてご紹介します。
IP Whitelabelとは?
新しいWhitelabel機能は、以下の3つの機能から構成されています。
- Domain Whitelabel
- Email Link Whitelabel
- IP Whitelabel
メールの到達率を決める重要な指標の一つにIPレピュテーションがあります。送信元IPアドレスを固定にすることで、レピュテーションが他のユーザの送信挙動に影響を受けることを防げます。
IP Whitelabel機能は、この固定IPアドレスを独自ドメイン設定(Whitelabel)する機能です。この機能を利用すると、送信元IPアドレスの逆引き結果をSendGridドメインからお客様のドメインに切り替えることができ、信頼性および到達率が向上します。それでは具体的な設定方法を見ていきましょう。
※SendGridでは、固定IPアドレスおよびIP Whitelabel機能はSilver以上のプランでのみ利用できます。
ドメインとサブドメインを決定する
はじめに、新ポータルのメニューから「SETTINGS > Whitelabels > IPs」を選択して、「Add Whitelabel」ボタンを選択します。
アカウントに割り当てられているIPアドレスを選択して、ドメインとサブドメインを入力したら、「Save」ボタンを選択して設定を保存します。
DNSレコードのチェック処理(Validation)が必要な旨の警告が表示されるので内容を確認の上「Confirm」ボタンを選択します。
次の画面では、IP Whitelabelに必要なDNSレコードが表示されますので、内容を確認します。このレコード(Aレコード)は、メールの送信元ホスト名に対応するIPアドレスを意味しています。この時点では「VALID」には赤い✕がついていて、設定は完了していません。DNSにレコード登録後、再びこの画面を操作するので、画面は開いたままにしておきます(閉じてしまった場合、IP Whitelabel設定一覧から選択することで再び同じ画面を開くことができます)。
DNSにレコードを追加する
次に、ご自身が管理するドメインのDNSに先ほど確認したレコードを追加していきます。以下はレジストラとしてお名前.comを利用した場合の画面例ですが、登録画面のイメージや登録方法はレジストラ毎に異なりますので、詳細はご利用になっているレジストラにお問い合せください。DNSにレコードを登録してから設定が完了するまで最大48時間かかる場合があります。内容が反映されるまでしばらく待ちます。
DNSレコードを確認する
DNSレコードの登録内容が反映されたら、再びSendGridのIP Whitelabel設定画面に戻り「Validate Record」ボタンを選択します。設定が正しく反映されていれば「VALID」に緑のチェックマークが表示されます。以上で設定は完了です。
チェック処理が通らない場合は?
チェック処理が通らない場合、次のような原因が考えられます。
- DNSレコードの登録内容に誤りがある
digやnslookupなどのツールを使ってDNSに登録されているレコードの内容に誤りがないか確認しましょう。Google Apps ToolboxのDig機能を使うと、DNSレコードを簡単にチェックすることができます。 - DNSレコードの登録内容が反映されていない
DNSに登録内容が反映されるまでには時間がかかることがあります。焦らずに待ちましょう。
動作確認
チェック処理が通ったら実際にメールを送ってメールヘッダの内容を確認します。
- IP Whitelabel設定前
送信元ホストのドメイン名がSendGridのドメインになっています。 - IP Whitelabel設定後
送信元ホストのドメイン名が独自ドメインに変更されました。
さいごに
他のWhitelabel機能についても近々ご紹介します。メールの到達率向上のため、是非お試しください!
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