独自ドメインを利用するには

この記事は Tutorial: How to Use SendGrid’s Whitelabel Wizard の抄訳です。

SendGridが提供しているパワフルな機能のひとつに、
独自ドメイン利用(Whitelabeling) があります。
(※Silver以上のアカウントでのみ利用可能です)

でも、
「独自ドメインを利用するってどういうこと?」
「利用するには何をすればいい?」

そんな方のために、早速チュートリアルを始めましょう!

独自ドメイン利用(Whitelabeling)とは

white labelingとは、ある企業が作成したサービスやプロダクトを、他の企業がそれを自社ブランドのようにリブランドすることを指します。(OEM提供と似たような意味だととらえて差支えありません)
SendGridのようなメールサービスの場合、sendgrid.com のようなSendGrid保有のドメインではなく、お客様独自のドメインから送信したようにリブランドするためにwhite labeling機能を利用するため、これを「独自ドメイン利用」と呼んでいます。

通常メールのヘッダFromは自由に設定できるため簡単になりすましができるのは皆様ご存知かと思います。Free, Bronzeプランをご利用の場合は、エンベロープFromは sendgrid.info などSendGridドメインとなっているため、そのメールがSendGridから送信されていることを受信側で判定することができます。
しかし、Silverプラン以上であれば、お客様の独自ドメイン及び固定IPアドレスから送信されたように見せかけることが可能です。

例えば独自ドメインを利用せずにGmail宛にメールを送った場合、受け取ったメールの差出人のところには「sendgrid.me 経由」のような表示がされていると思います。独自ドメインを利用することで、この「経由」表示をなくすことができ、お客様のドメインのみが差出人として表示されるようになります。
Gmailでの「経由」表示サンプル

さらに、SendGridのアプリケーションの中にはメールに変更を加えたり、リンクを追加したりするものがあります。具体的には以下のようなアプリケーションです。

  • Subscription Tracking(配信停止リンクを挿入)
  • Click Tracking(リンクのクリックをカウントするため、リンクURLを変更)
  • Open Tracking(メールの開封をカウントするため、見えない画像を挿入)

これらのURLもお客様の独自ドメインを利用することが可能になるため、開封率の向上や、クリック率の向上を期待することが可能です。

独自ドメインを利用するには

DNSに、いくつかレコードを追加していただく必要があります。追加するDNSレコードの内容はお客様ごとに異なりますが、SendGridのWhitelabelウィザードを使用することで簡単にその内容を知ることができます。それでは、具体的な手順について追っていきましょう。

Silver以上のアカウントを用意したら、まずはSendGridにログインしてください。
上部メニューの Developers をクリックし、右側のメニューの Whitelabel Wizard をクリックします。
Developer画面

Whitelabelウィザードを開始するために、Setup new whitelabel をクリックします。
Setup new whitelabelボタン

Enter domain のところには、利用するドメイン名(お客様の独自ドメイン)を指定します。
Privacy policy URL は必須入力項目です。プライバシーポリシーのページがない場合でも、何か(メインページのURLなど)入力してください。
ドメイン名とプライバシーポリシーの入力

入力したら、右下の Proceed to step 2 – DNS Settings をクリックします。
Proceed to step 2 - DNS Settings ボタンをクリック

サブドメインの決定

使用するサブドメイン名を決めます。デフォルトでは "email" が設定されていますが、"mailer" "no-reply" など、お好きなサブドメイン名を指定してください。
サブドメイン名の入力

サブドメイン名を入力すると、その下に追加すべき5つのDNSレコードの内容が表示されます。
追加すべきDNSレコードの内容の確認

DNSにレコードを追加する

先ほどWhitelabelウィザードで確認した5つのDNSレコードを、お客様が管理するドメインに追加していきます。ここでは GoDaddy を使用した例をご紹介しますが、お名前.com などお客様がご利用のDNSに適宜読み替えてください。

GoDaddyのドメインダッシュボードで、DOMAINS の Launch ボタンをクリックします。
GoDaddyのダッシュボード画面

利用する独自ドメインを選択します。
利用するドメインの選択

DNS Manager の Launch をクリックします。
DNS Managerを起動

Whitelabelウィザードに表示されていたDNSレコードの内容を、ここで追加していきます。
DNSレコードの追加画面

Whitelabelウィザードに戻り、追加すべきレコードの内容を確認します。

  • サブドメインに関するCNAMEレコード
  • DomainKeys/DKIM に関する2つのCNAMEレコード
  • SPFレコード
  • Aレコード

これらを1つずつDNS(この例ではGoDaddy)に追加していきます。コピー&ペーストで追加するのが最も簡単で、エラーやタイプミスも防げます。

それでは、1つ目のCNAMEレコードを追加してみましょう。

  • Whitelabelウィザードに表示されている Host の内容をコピーします。
  • GoDaddy の DNS Manager を開き、CNAME の Quick Add をクリックすると、行が追加されます。
  • 追加された行の Host の欄に、1. でコピーしておいた内容をペーストします。同様に、その横の欄には sendgrid.net をペーストします。
    1つ目のCNAMEレコードを追加

さらに、2つのCNAMEレコードを追加します。
Whitelabelウィザードに戻って DomainKeys/DKIM の内容をコピーし、DNSにレコードを追加していきます。これら2つのレコードは、どちらも dkim.sendgrid.net を参照しています。必ず両方とも「CNAME」として追加してください。
2つ目、3つ目のCNAMEレコードを追加

次にTXTレコードを追加します。
これは、sendgrid.net がお客様の独自ドメインに代わってメールを送信するために必要となる、SPFレコードの設定です。

GoDaddyを開き、下にスクロールして TXT(Text) を表示します。Whitelabelウィザードに表示されていたTXTレコードの内容をコピー&ペーストします。
TXTレコードの追加

最後に、Aレコードを追加します。
SendGridが割り当てた固定IPアドレスが表示されています。
Aレコードの内容を確認

これまでと同様に、Whitelabelウィザードの内容をコピーし、GoDaddyのAレコードとして追加します。
Aレコードの追加

5つのレコードが全て正しく追加されていることを確認し、Save Zone File をクリックして変更内容を保存します。
DNSレコードの変更内容を保存

変更が反映されるには最大1時間、場合によってはそれ以上かかることもあります。

DNSレコードを追加できたらWhitelabelウィザードに戻り、DNSが正しく設定されているかを確認するために Validate & Confirm をクリックします。全てのレコードに緑のチェックマークが表示されれば、全て正しく追加できたということです。
DNSレコードの設定をチェック

設定の確認

Step3 – Confirm Settings 画面に移ります。
Subdomain の欄に、指定したサブドメインが正しく表示されていることを確認し、Finish をクリックします。

Congratulations画面が表示されたら、独自ドメインを利用するための設定は全て完了です。今後SendGridから送信するメールは、さきほど設定した独自ドメインから送信されているように見えるでしょう。
設定完了

<メールヘッダサンプル:独自ドメイン利用なし
サンプル

<メールヘッダサンプル:独自ドメイン利用あり
サンプル

複数IPアドレスについて

SendGridによって割り当てられたIPアドレス1つにつき、設定できる独自ドメインは1つだけであることに注意してください。

サブユーザ機能を使えば、サブユーザごとに異なる独自ドメインを設定することができます。ただし、それには追加IPアドレスを別途購入する必要があります。追加IPアドレスの購入を希望される場合はサポートまでお問合せください。

必須ではありませんが、メールの到達率を最大化するために、SendGridは全てのアカウントで独自ドメインを利用することを強くおすすめしています。

Whitelabelウィザードは、Silver以上のアカウントでご利用いただけます。Silverプランについて、詳しくはこちらをご覧ください。

チュートリアル動画(英語) もありますので、実際の操作をご覧になりたい方はこちらもご参照ください。