スパムトラップとは?その仕組みと回避策
- 2015年10月13日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス
この記事は Spam Traps: What They Are and Why You Should Pay Attention to Them の抄訳です。
スパムトラップ(別名ハニーポット)とは?
迷惑メールを特定するための方法として、スパムトラップというものがあります。この仕組みはシンプルで、使われていないメールアドレス(もしくはドメイン)を用意しておき、そこにメールを送ることで機能するというものです。「メールの購読を一切希望していないのに送られてくるということは、迷惑メールだろう」ということです。
スパムトラップにも色々ありますが、過去に管理用メールアドレス(sales@、info@、support@など)として使われていたものや、昔は有効だった古いメールアドレスを再利用するのが一般的です。これらは一度はメールの受信を許可していたメールアドレスで、どこかのオンラインページで発行されたものが使われるようです。
※ johndoe@gmail.com、johndoe1@gmail.com …といった、辞書攻撃などで使われるランダムアドレスのようなものではありません。
迷惑メール業者をあぶり出すためにスパムトラップを作成しているのは、ISPです。つまり、スパムトラップにメールを送ると、それを仕掛けたISPによって直接ブラックリストに載せられてしまう、ということです。ブラックリストに載ることはビジネスの信用を失うだけでなく、以降のメールも届かなくなってしまいます。
スパムトラップが入り込むのを防ぐには
宛先リストにスパムトラップが入り込むのを防ぐには、注意すべきポイントがいくつかあります。
1)宛先リストの入手方法
不正な方法で入手した宛先リストは使わないようにしましょう。例えば購入したリストなど、メールの受信を希望していない(オプトインしていない)宛先が含まれているものを使用してはいけません。
購入リストを使うということはスパムトラップにメールを送るも同然です。また、こういったリストの宛先はあなたのブランドに興味がある訳でもないので、迷惑メール報告したり、まとめてメールを削除してしまいます。これらの行為は全てメールのレピュテーションに悪影響を及ぼします。
2)リストの汚染
リストの汚染に注意しましょう。リストの汚染とは、故意または偶然により、オプトイン済の宛先リストにスパムトラップとなっているメールアドレスが追加されてしまうことです。メールアドレスを追加する際はスペルミスがないかをよく確認し、必ずダブルオプトインを採用するようにしましょう。
3)古くなったリスト
前述のように、スパムトラップはすでに無効になった古いメールアドレスを再利用しています。長期間(1年以上)メールを送信していない宛先がリストの中に含まれている場合、そのアドレスはスパムトラップになっていることがあるので削除してしまいましょう。
宛先リストからスパムトラップを除くには
リストをセグメント化する方法があります。スパムトラップを含まないクリーンなセグメントを特定し、宛先リストからそのセグメントを切り離していきます。6ヶ月以上メールが開封されていないアドレスはスパムトラップの可能性があるので、最後に購読の確認メールを1通送信し、反応がなければリストから削除しましょう。ただし、クリーンなセグメントについては確認メールを送信する必要はありません。
なぜ、すべての宛先に確認メールを送信しないのか?それは、メールを継続して受け取りたいと思っている購読者でもメールに気づかなかったり、再購読手続きを忘れてしまうことがあるからです。
購読の意思を再確認し、日々のリストのメンテナンスを徹底することが、時間の節約、レピュテーションの保護、さらには深刻な問題の回避に繋がります。