通知メールと広告メールの配信停止リンクの違いとは

通知メールと広告メールの配信停止リンクの違いとは

この記事は Should You Include an Unsubscribe Link in Your Transactional Email Messages? の抄訳です。

通知メールと広告メールの分水嶺」でご紹介したように、GmailやYahoo!などのメールボックスプロバイダにとって、トランザクションメール(確認・通知メール)とプロモーションメール(広告・販売促進メール)とでは、見え方も受け取り方もまるで異なります。

送信者はどんな種類のメールについてもその内容に正直である必要があります。これは配信停止リンクを含めるか否かについても同様です。そこで今回は、配信停止リンクの含め方についてお勧めの方法をご紹介します。

配信停止機能の目的とは?

はじめに、配信停止機能の目的と効果について見ていきましょう。たまに誤った認識をしている方を見かけますが、配信停止リンクは「迷惑メール」報告を行うためのリンク(送信者を罰するためのもの)ではなく、送信者と受信者とのコミュニケーション手段です。簡単に言うと、「以前はあなたのブランドに興味を持っていましたが、(今は興味がなくなったので)今後メールを受信したくありません」といったことを伝えるためのものです。では、どのようなメールにこのリンクを含めるべきでしょうか?

トランザクションメールにプロモーションメールと全く同じような配信停止リンクを含めることはお勧めしません。なぜなら、これらのメールでは受信者が望むコミュニケーションの種類が異なるからです。例えば、パスワードリセット通知に配信停止リンクがあるのは奇妙です。この場合の配信停止リンクは「パスワードリセット通知を二度と受けとりたくない」という意味になりますが、そんなことを考える受信者は普通はいないはずです。ログインできなければ、ログインできるようにしたいと思うはずですよね?

親切心から全てのメールに配信停止リンクを追加したくなる気持ちは理解できます。でも、こういった場合、トランザクションメールにはメールの受信設定画面へのリンクを含めることをお勧めします。

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そして、プロモーションメールにはいわゆる「配信停止」リンクを配置します。

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このようにして、受信者に選択肢を与えつつ、より状況に適した対応が行えます。

レピュテーションを分ける

また、レピュテーションという観点からも、プロモーションメールとトランザクションメールで同一の配信停止リンクを使用することはおすすめしません。同一のリンクを使用していると、同一のレピュテーションとして管理されてしまい、もう一方のメールに対して悪影響を与えてしまう可能性があるからです。

これは配信停止リンクに限らずFacebookやTwitterへのリンクについても同じことがいえます。ソーシャルメディアに誘導しようとしているから「プロモーション」である、と判断されるわけではありませんが、Twitterへのリンク自体が”プロモーション”への目印とされてしまう可能性はあります。そうなってしまうと、同一のリンクを使用しているトランザクションメールまでプロモーションメールであると判定されてしまうかもしれません。

SendGridではEmail Link Whitelabelという機能を提供しています。これを利用すると、どちらのメールがどのリンクを使用するかを明示的に分けることが可能なので、上記のような事態を避けるのに非常に有効です。分けて送れるということはそれぞれが別のメールとして判定されるということです。

どんな種類のメールであれ、内容については正直に、そして目的意識を持つことを忘れないでください。正直さはメールボックスプロバイダによって監視されています。メールに含める各要素については常に意図的になり、それらがユーザ体験、レピュテーション、そして到達性に与える影響度を意識するようにしてください。

到達率の向上に興味がある方は「2016年版メール配信ガイド」をご覧ください。

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