適切な送信量の見極め方
この記事は How Much Email Marketing is Too Much?の抄訳です。
「適切な送信量とは、どれくらいでしょうか?」
「送りすぎの基準はありますか?」
「これだけ送信したのですが、送りすぎでしょうか?」
こういった質問をよくいただきます。
残念ながら全ての場合に当てはまる完璧な回答はありませんが、日々のメールマーケティングの中で自分にとっての適切な送信量について知見を得ることは可能です。その鍵を握る指標の測定やテストを実施すれば、宛先リスト毎の適切な送信量を推測できます。
では、どんな指標やテストが重要なのでしょうか?
配信停止率
配信停止は良いことではありませんが、100%悪いとも言い切れません。宛先リストから外れたいと感じている受信者は常にいます。配信停止リンクがあれば彼らの配信停止希望を受けることができ、迷惑メール報告されるリスクは低減します。
メール配信のたびに配信停止率を確認しましょう。この値が安定していたのに突然高くなったとしたら、メールの送りすぎが原因かもしれません。配信停止をされると宛先リストから外れ、メールを送信する機会は二度となくなってしまいます。この指標には特に注意を払いましょう。
開封率とクリック率
開封率とクリック率がメールマーケティングにおいて重要な指標であることは明らかです。開封は、関心を引く件名でタイミング良く配信できた時に発生します。一方クリックは、コンテンツがクリックするに値するほど共感された時に発生します。
2つの指標からは次のような知見も得られます。「開封率が高いにも関わらずクリック率が低い場合、コンテンツの作成に力をいれる必要があるかもしれない。」この原因としては、件名とコンテンツの関連性が低かった、もしくは、伝えたいメッセージが不明瞭だった、受信者にしてほしいアクションが限定的すぎた、などの可能性が考えられます。
送信頻度の検証
適切な送信量かどうかを簡単に見極めるには、「メールシリーズ (ウェルカムメールシリーズなど) の通数を変更して、受信者の反応をテストする」という方法があります。あるシリーズで3通目のメール送信を検討している場合、まずは宛先リスト内の小さなセグメントに対して3通目を送信し反応を見ましょう。もし、3通目で配信停止率が高くなったら、残りの大きなセグメントにそのメールを送信する価値はありません。
関連性の高いコンテンツの作成
全てのユーザに伝えたいSendGridの信条はこちらです。
「適切なメッセージを、適切な宛先に、適切なときに、適切な頻度で、送信する」
どういう意味かわかるでしょうか?
この信条が意図しているのは次の2点です。
- 受信者のことを考える
- 彼らがほしがっているメッセージを届ける
上記を実行するためには、「コンテンツを可能な限りパーソナライゼーションする」という方法があります。ここでのパーソナライゼーションとは、単に受信者の名前を差し込むことではなく、受信者が価値を感じるであろうメッセージを送信することです。また、Preference Center (メールの受信設定) を利用して、受信者自身に受け取りたいメールを選んでもらうという方法もあります。
メールマーケティングについてもっと学びたい方には、メールマーケティングの重要ワードを網羅したガイド “The A – Z of Email Marketing (英語) ”がおすすめです。是非ダウンロードしてご覧ください。