iOS10の新機能がメールに与える影響

この記事は Don’t Fear the New iOS 10 Update の抄訳です。

9/13のiPhone 7発売開始(米国)にあわせ、Apple社はモバイルデバイス向けOSの新バージョンiOS10をリリースしました。これにはiOS標準のメールアプリケーションの更新が含まれており、受信者が購読しているメールが「mailto」バージョンのList-Unsubscribeを含む場合、画面上部から簡単に購読停止できるようになります:

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細かい話になりますが、iPhoneおよびiPad標準のメールアプリケーションは、現在のところ「mailto」バージョンのList-Unsubscribeを含む全てのメールに対してこの表示を行います。これとは対照的に、Gmailにおける同等の機能では、この表示は送信者のレピュテーションに依存しています。

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受信者への影響

この機能による主な影響は受信者と送信者によって異なります。受信者にとっては便利な機能で、これ以上受信を希望しないマーケティングメールの配信停止依頼を簡単に行えるようになります。このため、多くの受信者が以前は単に無視していたメールの受信をオプトアウトすることによりiPhoneまたはiPad所有者の配信停止数が上昇する可能性がある、というのは理にかなった考え方です。これを結論付けるための十分なデータはまだありませんが、これまでのデータから、我々は今までと変わらず標準的なメールフッタ内の配信停止機能が使用され続けるのではないかと考えています。

送信者への影響

送信者にとって、表面上はiOS10が受信者に購読解除を促しているように思えるかもしれません。この考え方は根本的に違っています。受信者に対して簡単に購読解除を行う手段を提供することは、エンゲージメントの向上と送信者レピュテーションの改善だけでなく、全宛先リストの質の向上につながります。また、ヘッダにunsubscribeを含めることで迷惑メール報告が減る効果も確認できるでしょう。

押さえておきたい点は、送信者は購読を希望しない受信者に対してメールを送信するべきではなく、受信者の希望を尊重することです。また、送信者のレピュテーションという観点では、配信停止の方が迷惑メール報告よりも好ましいので、簡単に配信停止できる手段を提供すべきです。

SendGridユーザは、Subscription Tracking機能Email Link Whitelabel機能を利用した場合、自動的に今回のiOSの新機能を利用できます。この機能に対するSendGridの考え方は、Gmailが以前リリースしたタブ機能がメールマーケティングに影響を与えたときのものと同じです。すなわち、戦うべきものではなく、受信者と送信者のブランドとの距離を縮めるものとして喜ぶべきものと考えています。

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