トランザクションメールの件名を工夫しよう
この記事は Clever Transactional Email Subject Lines….Why Let Marketers Have All The Fun? の抄訳です。
ニュースレターやプロモーションメールを開封してもらうため、マーケターはメールの件名に強い関心を持っており、エンゲージメントを高める長さやCall-To-Action(CTA)、絵文字の利用など様々なパターンで熱心にテストします。
一方で、領収書の送付やアカウント通知のようなトランザクションメールでは、簡潔に要点だけを伝える件名になりがちです。
でも、楽しい件名のトランザクションメールを送ってもよいのではないでしょうか?
私は最近、デンバー公立図書館から貸出期間切れのアラートメールを受け取りました。どうやら「ブラック・クランズマン」のDVDを返し忘れたようです(まだ見ていない方はぜひ!)。
そのメールには、 ”Your item is overdue(貸出期限が切れています)” といったシンプルなものではなく、次のような遊び心のある件名がついていました。
There is an empty spot on the shelf and in our heart. (本棚と心に隙間が空いています)
これを見たらきっとメールを開きたくなりますよね。心に隙間?どうしたらいいか教えて!
メールの本文は「あなたがDVDを返却してくれるのを図書館と次の貸出希望者が心待ちにしています。ご対応よろしくお願いします。デンバー公立図書館であればどこでも返却できます。」と続きます。
普通なら味気なくなってしまうメールを楽しむ姿勢が見え、とても好感を持ちました。私は興味を引かれてメールを開封し、最終的には行動に移しました(もちろん、罪悪感を感じて翌日にはDVDを返しました)。彼らの心の隙間も埋まったことと思います。
トランザクションメールの件名のアイデアと実例
デンバー公立図書館のようなアイデアは、他のトランザクションメールにも活かすことができます。例えば、パスワードリセットであれば “Lost something? We can help you find it(お探し物ですか?私たちがお手伝いします)” や “They say an elephant never forgets. People do.(象は忘れませんが、人間は忘れてしまいます)”、請求書の送付であれば “You made a good choice.(すてきな商品を選びましたね)” や “Your friends are going to be so jealous.(友達がうらやましがるでしょう)” のような件名はいかがでしょうか。
こういった件名は、受信者の興味を引きつつも、短く、要点を押さえていることに注意しましょう。あなたも試したくなりましたか?厳密で手っ取り早いルールはありませんが、参考になるベストプラクティスや実例をまとめたので、ぜひご覧ください。
もちろん、メールの種類や受信者によってはシンプルな方が好まれるケースもあります。これまでに築いたブランドイメージから乖離したり、受信者を遠ざけたりしないよう気を付けましょう。
最も重要なのは端的で理解しやすいことです。テストを繰り返してそれぞれの受信者に適したメールを送りましょう。
まとめ
今回紹介したように、トランザクションメールの件名を工夫してみることをお勧めします。うまくいけば、受信者がブランドの個性を少しだけ見出して喜んでくれるかもしれません。
トランザクションメールとマーケティングメールのベストプラクティスは、Marketing and Transactional Email: How to Build an Integrated Programで公開しています。また、メールプログラムの構築についてはこちらのユースケースをご覧ください。