「Alert Settings」を活用し送信状況を把握しよう

「Alert Settings」を活用し送信状況を把握しよう

皆さんは、今月何通メールを送信したか覚えていますか?

SendGridの利用料金は、利用しているプランと実際に送信した通数に基づいて計算されます。不必要に上位のプランを利用していた、大幅に通数上限を超過して高額な請求になってしまった、といった事態を避けるためには送信状況を把握しておく必要があります。

今回の記事では、「Alert Settings」機能を利用して送信状況を把握する方法をご紹介します。

本機能の概要

「Alert Settings」を有効にすると、以下の2種類について、SendGridが自動的にメールで通知してくれます。

Email Credit Usage

当月中の送信通数が、あらかじめ設定したしきい値(上限通数に対する割合)に達すると送信されるアラートメール

Email Statistics Summary

送信したメールの統計情報(Statistics)や、注意すべきイベント(バウンスや迷惑メール報告など)の発生状況に関する自動生成レポート

設定方法

それでは、Alert Settingsの設定方法と、どのような内容のメールが送られてくるのかを見てみましょう。設定はWeb APIで行うこともできますが、今回はダッシュボードを使う方法をご説明します。

Email Credit Usage

ダッシュボードのSettings > Alert Settingsから、「Create New Alert」を選択してください。既に作成済みの設定がある場合、ボタンは画面右上に表示されます。

「Create New Alert」を選択

「Email Credit Usage」を選択します。

「Email Credit Usage」を選択

設定項目は2つだけです。まずは、上限通数に対してどの割合に達したら通知を受け取りたいか、スライダーバーでしきい値を指定してください。今回は上限通数の80%を選択します。「Recipients」には通知を受け取りたい宛先を入力しましょう。宛先は、1つの設定につき最大10個指定できます。

しきい値を指定し通知を受け取りたい宛先を入力

実際に届いたアラートメールがこちらです。受け取ったメールには、指定した割合に達した旨だけでなく、今月何通送っていて残り何通送れるかといった具体的な値も記載されています。

実際に届いたアラートメール

Email Statistics Summary

ダッシュボードのSettings > Alert Settingsから「Create New Alert」ボタンを選択するところまでは、Email Credit Usageの設定と同じです。今回は、下の「Email Statistics Summary」を選択します。

「Create New Alert」ボタンを選択

こちらも設定項目は2つだけです。レポートを受け取る頻度と宛先を指定しましょう。頻度は日(Daily)、週(Weekly)、月(Monthly)の3種類から選択できます。宛先は、Email Credit Usage同様、1つの設定につき最大10個指定できます。

レポートを受け取る頻度と宛先を指定

設定後は、指定した頻度に応じて、件名に「SendGrid Statistics Report」の文字と日付が記載されたメールが送られてきます。

指定した頻度に応じて、件名に「SendGrid Statistics Report」の文字と日付が記載されたメールが送られてくる

メールの中には、直近のイベント発生状況の他、バウンスや迷惑メール報告などの発生状況が記載されています。

届いたメールの内容

なお、アラートは複数設定することも可能です。以下は、上限通数に対する割合が50%、80%、95%に達したタイミングでアラートを受け取り、Email Statistics Summaryのレポートは日次と週次で受け取るよう設定した例です。

アラートを複数設定した場合の例

サブユーザ機能を使っている場合の注意点

サブユーザ(子アカウント)を持つ親アカウントや、サブユーザでAlert Settingsを設定した場合の挙動は以下のとおりです。

親アカウントで設定する場合

Email Credit Usage

親アカウントだけでなく、サブユーザからの送信通数も含めたアカウント全体の送信通数に応じてアラートが届きます。

Email Statistics Summary

サブユーザからの送信も含めた、アカウント全体の統計情報を記載したレポートが届きます。

サブユーザで設定する場合

Email Credit Usage

アラートの基準となる割合は、アカウント全体の上限ではなく、そのサブユーザから送信できる上限通数(「Credit Allocation」)に対する割合です。上限通数は、親アカウントから設定できます。

サブユーザから送信できる上限通数の設定

Credit Allocationのオプションには、一定期間内の送信通数を制限する「Reccuring Credits」と、設定時点からの累積通数を制限する「Nonrecurring Credits」の2つがあります。このうち、アラートメールが届くのは前者で設定した場合のみであり、後者の場合は届きません。
Credit Allocationの設定がないサブユーザの場合は、契約プラン所定の上限通数が基準となります。

Email Statistics Summary

そのサブユーザからの送信のみに関する統計情報レポートが届きます。

設定したメールが届かないんだけど…

メールが届かない場合、以下のような原因が考えられます。

  • 送られてきたメールの配信停止リンクをクリックした
  • 受信側サーバによってTwilio SendGrid社からのメールがフィルタされてる
  • 受信サーバには到達しているが、迷惑メールに振り分けられている

配信停止してしまった場合は、受信者が配信停止を解除(配信再開)することはできず、Twilio SendGrid社の対応が必要となります。誤って配信停止した場合など、メールが届かずお困りの場合は、弊社サポート窓口までお問い合わせください。

まとめ

Alert Settingsを使えば、アカウントの送信状況だけでなく、バウンスや配信停止など健全な送信のために注意すべきイベントの発生状況まで簡単に把握できます。より詳細な情報が必要な場合は、以下の記事を参考に、ダッシュボードでStatsを確認する方法や、Event Webhookを使ってイベント発生状況をモニタリングする方法も検討してみてください。

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