携帯キャリアの迷惑メール対策について

携帯キャリアの迷惑メール対策について

はじめに

以前の記事、「SendGridから携帯キャリア向けにメールを送信する方法」では、メールの形式や文字コードを中心に、メールを送信する際の具体的な方法についてご紹介しました。今回は、キャリアメールの迷惑メール対策機能に焦点を絞って、SendGridからメールを送る際のポイントをご紹介します。
なお、携帯キャリアの迷惑メール対策は日々進化し続けています。今回の記事の内容はあくまでも現時点(2015年6月現在)で確認された挙動、ということにご注意ください。

各社の迷惑メール対策

一口に迷惑メール対策と言っても、各社様々な機能を提供しています。機能名称や動作も各社で異なるので、大きくカテゴライズしてみます。

  • 拒否リスト
    拒否リストに入っている送信元アドレス(またはドメイン)からのメールをブロックします。
  • ケータイメールのみ受信
    携帯キャリアメール以外からのメールをブロックします。
  • なりすまし規制
    なりすましメールと判断されたメールをブロックします。判断にはSPFやSender IDなどを利用したり、送信元ドメインのMXレコードの存在を確認している場合があります。
  • URL/HTML規制
    本文にURLが含まれていたり、HTMLメールの場合に受信をブロックします。
  • コンテンツ規制
    本文の内容を機械的にチェックして、迷惑メールと判断されたメールをブロックします。

迷惑メールと判断された際の挙動

迷惑メールと判断された場合、各社毎にその挙動が異なります。確認した限り、以下の応答が返ることがわかりました。

  • 正常受信
    相手先サーバから正常に受信した応答が返ったにもかかわらず、携帯電話にメールが届きません。SendGrid側ではDeliveredイベントが発生するため、応答だけでは、実際にメールが届いているかは判断できません。
  • バウンス
    相手先サーバから「550 Unknown User」といった応答が返ります。SendGrid側ではBounceイベントが発生します。応答だけでは、存在していないアドレスに送信した場合と区別がつきません。また、この応答が返るとバウンスリストに入り、それ以降ドロップされるため、再送する場合はバウンスリストから該当アドレスを削除する必要があります。

メールを届けるためのポイント

実際に行ったテスト結果を基にSendGridから携帯キャリアメールに届けるためのポイントをまとめました。

  • 独自ドメインの利用設定
    PCからのメールが受信できる状態であれば、基本的に独自ドメインの利用設定を行うことで届きます。合わせて送信元ドメインのMXレコードの設定を行うことで到達率は向上します。
  • メールのコンテンツ
    明確な基準はありませんが、本文の内容も到達率に影響を与えると考えられます。十分にテストを行い、メールが届くことを事前に確認しましょう。
  • 受信者へ迷惑メールフィルタの設定変更を依頼
    「拒否リスト」や、「ケータイメールのみ受信」などの設定は、送信側の設定だけでは回避できません。可能であれば、受信者に設定の緩和を依頼することを検討してください。確実にメールを届けたい場合は、受信許可リストに登録してもらうことも検討しましょう。

さいごに

携帯キャリアメールの迷惑メール対策の内容は複雑ですが、正しく対策を取ればメールを届けることができます。もちろん、オプトインをとること、配信停止依頼およびバウンスへの対応宛先リストクリーニングなど、基本的なメール運用も忘れないでください。望まれるメールを送るよう心がけましょう。

参考記事