メールに関するよくある誤解 その2

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前回に続き、よくある誤解を紹介します。

届かなかったらIPアドレスを追加すれば良い

メールが届かなかったら別のIPアドレスを使用して送る、それでも届かなかったら更に別のものを、というのを、メールがすべて届くまで繰り返す、といった方法がとれないか、という要望をいただくことがあります。しかしこの手法はスパマーが好む方法そのものであり、スノーシュースパムと呼ばれる行為です。
追加のIPアドレスが必要になるのは、送信したい通数がISPの設けている制限を超えてしまっているときだけです。

参考:
固定IPアドレスの追加は何のため?

SendGridを使えば初日から数十万通送信できる

もしそんなことが可能であれば迷惑メールを送信するのに悪用されてしまい、サービスを存続していくことはできないでしょう。
沢山のメールを送るためには、IPウォームアップをして、レピュテーションを高める必要があります。
これはSendGridに限らずどんなメールサービスやサーバであってもやらなければならないことで、避けることはできません。

テキスト/HTMLのどちらを表示するか送信者が指定できる

通常HTMLメールを送るときは、マルチパートメールという形式で、テキストパートとHTMLパートそれぞれをセットして送信し、どちらのパートを表示するかはクライアント側が判断します。

そのため、例えばスマホとガラケーでテキスト/HTMLメールの送り分けをしたい場合は、
・開封やクリックの情報からどちらのパートを閲覧しているか判別する
・送信対象にどちらのメールを希望するか直接確認する
といった方法で送信対象をセグメント化し、送信時に送信者が指定する必要があります。

参考:
HTMLメールとテキストメールを同時に送信するマルチパートメールとは

日本語メールの文字コードは必ずISO-2022-JPでなければならない

「日本語メールの文字コードはISO-2022-JP以外を使ってはならない、もし使ったら文字化けする」「いやいや、もうUTF-8を使っても大丈夫じゃないですか」という議論は十年以上も続いており、一度議論が始まると収束させるのが非常に難しいトピックの代表例といえるでしょう。(興味のある方は[メール 日本語 文字コード]あたりで検索してみてください)

もちろん様々な受信環境、メールサーバがあるため100%断言することは難しいですが、少なくとも2017年に一般的に利用されている環境においては、UTF-8のメールを送信しても問題はないと当社では考えています。これまでいただいた文字化けに関する問合せを振り返ってみても、その原因のほとんどはSendGridの設定やエンコードの不備であり、文字コード自体が文字化けの原因であるということはありませんでした。

ちなみに、SendGridで文字コードを指定するためにはSMTPを使用する必要があり、APIの場合は全てUTF-8になります。

参考:
SMTPでメールを送信する際に気をつけることはありますか?
Web APIとSMTPの違い
SendGridでメールが文字化けする場合の傾向と対策

SendGridを使えば到達率が上がる

これは半分正解で半分不正解といえます。
もちろんSendGridの1兆通以上のメールを送信する中で蓄積したノウハウ、世界最高峰のメール配信の専門家たちの力によって自分たちでメールサーバを運用するのに比べると到達率は上昇するでしょう。
しかし、クリーニングしていないリストの到達率の上限は正当なアドレス数によって決まり、存在しないメールアドレスにはSendGridでもメールを届けることはできません。
到達率を改善するためには、届かないアドレスはリストから削除すること、何故届いていないのかを分析することが必ず必要になるのです。

250ok = メールが届いている

メールサーバは送信リクエストを受理したタイミングで250okというレスポンスを返却します。その際SendGridではDeliveredというイベントが発生します。
Delivered = 基本的にはメールが届いたと考えて問題ありません。しかし100%ではなく、届いていない可能性は残っています。
具体的には、

  • 迷惑メールフォルダに振り分けられている
  • 受信側の判断によりフィルタリングされたり、破棄されている
  • 宛先側の事情により受信トレイに届くのに時間がかかっている
  • 遅延バウンスが発生している

ということが起きえます。Deliveredが発生しているのに届いていない、というときはこれらの可能性を疑ってみましょう。

参考:
メールが届いているか確認する

いかがでしたか。2記事にわたって11個のよくある誤解をご紹介しました。全て知ってたよ、という方は案外少ないのではないでしょうか。各トピックに参考情報をつけていますので、興味を持たれた方はぜひそちらもご確認ください。