メール配信後に確認したい指標と、次の改善に繋げる3つのポイント
- 2021年8月20日
- by 佐々木肯太
- Category: メールマーケティング 機能・使い方
こんにちは、SendGridサポートチームの佐々木です。
SendGridのマーケティングキャンペーンでは、メールの作成から一斉配信までを簡単な操作で行うことができます。しかし、メールを送ってみたものの、その後どうすればよいのか分からず改善が進まないケースをよく見かけます。
メールは送信したら終わりではなく、受信者が実際に中身を読まなければ意味がありません。送ったメールに対する受信者の反応を確認して、ターゲットに適した内容や送り方を探ることが大切です。
今回の記事では、マーケティングキャンペーンの「Campaign Statistics」を使って、配信後の統計情報を確認する方法と、その後の施策を検討するための考え方をいくつかご紹介します!
Campaign Statisticsを使えば、送信者自身で集計の仕組みを構築することなく、今日からでも配信実績の確認や施策検討を実施することができます。マーケターの方や、SendGridを使い始めたばかりの人にもぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
Campaign Statisticsの使い方
はじめに、実際の画面を見ながら、具体的なイメージをつかんでみましょう。SendGridのダッシュボードにログインしたら、Marketing > Campaigns と遷移し、確認したい送信済みキャンペーン名をクリックします。
キャンペーン名をクリックすると、Campaign Statisticsの画面に遷移します。
まずは、画面上部に大きく表示されている3種類の数字について簡単に解説します。
「DELIVERED」は、宛先サーバへの到達率を示すものです。この例では、リクエストしたメールのうち100%が宛先サーバに到達しています。「UNIQUE OPENS」はメールの開封率、「UNIQUE CLICKS」はメール内URLのクリック率です。今回のキャンペーンでは、メールを受け取った人のうち、開封した人が78.26%、リンクをクリックした人が39.13%であることがわかります。
その下の折れ線グラフでは、メール配信後1週間にわたり、1日に各イベントが何回発生したかを視覚的に把握することが可能です。マウスポインタをグラフに合わせれば、具体的な数値を確認することもできます。
さらに、Campaign Statisticsの画面を下にスクロールすると、メール内に配置したURLが、それぞれ何回クリックされたかが記載されています(Link Tracking)。ただし、一人の受信者が複数回クリックした場合もカウントされる(ユニークではない)ので、ご注意ください。
データを分析して、活用してみよう
Campaign Statisticsを見ることで、受信者の反応を示す様々なデータが閲覧できることがわかりました。それでは、どのようにこれらのデータを活用したらよいのでしょうか。
ここでは、実際のキャンペーンを例に3つの観点をご紹介します。
①イベントの発生状況は経過日数でどう変化するか?
グラフから分かるように、メール配信から日を追うごとにイベントの発生数は大きく減少しています。
この例では、開封イベントのほとんどが配信当日、翌日に発生していて、3日目以降はほぼ開封されていません。もし他のキャンペーンでも同様の傾向が見られる場合、配信は休日の2日前までには送った方が良い、という仮説を立てることができます。
②配信時刻によってイベントの発生状況は変わるか?
受信者の属性によって、メールに対する反応が得られやすい時間帯は異なります。例えば、同様のメールを9時に送った結果と、12時に送った結果を比較してみるとどうでしょう。
この例では、朝9時よりもお昼12時の方が、開封率やクリック率が好ましい傾向にあることがわかりました。このように、時刻を変えてみるだけでも受信者の反応は変わります。1回の結果だけでは確実な判断はできませんが、繰り返しデータを取ることでターゲットの特徴を掴み、最適な配信タイミングを探してみましょう。
③メールの中のどのリンクが注目されているか?
開封率やクリック率だけではなく、Link Trackingのデータも忘れずにチェックしてみましょう。
メールの中に複数のリンクがある場合は、クリックされやすいものと、そうでないものに分かれることがあります。リンクの数が多すぎると、伝えたい内容に到達するまでに離脱しがちです。反応の少ないものは取り除くなど、リンクの数自体が適切かどうか検討してみてください。リンクの位置や順番などのパターンを変えてテストするのもよいでしょう。
さいごに
Campaign Statisticsは、送ったメールに対する顧客の反応を直観的に示してくれる、施策検討と効果分析のサイクルを回す上では欠かせない機能です。メールマーケティングの世界では、さまざまな要素によって結果が左右されるため、「このようにすれば必ずうまく行く」といった確実な正解はありません。今回の記事で紹介した観点以外にも、本機能を活かすヒントとなる過去の記事をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。