その認識、間違ってるかも?メール到達性を下げる3つの誤解
- 2025年4月7日
- by SendGrid
- Category: メールマーケティング
この記事は What Is Inbox Placement (and How to Calculate It)? の抄訳です。
メールマーケティングでエンゲージメントやコンバージョンを高めるには、まずメールを受信トレイに届けなければなりません。このブログでは、メールの到達性とその改善方法を、よくある誤解とともにご紹介します。到達性の向上を妨げる行動をとっていないかチェックしましょう。
到達性とは?
メールの到達性とは、(迷惑メールフォルダやプロモーションタブではなく)受信トレイへの届きやすさのことです。メールが受信者の目に触れる可能性がどれくらいあったかを表します。
メールの効果を測る指標として開封率が注目されがちですが、受信トレイに入らなかったメールはそもそも受信者に気づかれない可能性が高いため、到達性も重要な指標の一つです。
到達性と配信率の違い
メールを送ってから受信者が読むまでには3つのステップがあります。まず、メールが正常に配信されること(ステップ1)、次に受信トレイに到達すること(ステップ2)、そして最後に開封されること(ステップ3)です。
ステップ1の配信率は、送信されたメールのうち宛先サーバに受け入れられたメールの割合のことです。ステップ2の到達性とは異なり、メールの振り分け先(受信トレイ、迷惑メールフォルダ、プロモーションタブ)は問いません。
到達性に影響を与える要素
- 送信者のレピュテーション
ISPは送信者認証、迷惑メール報告、エンゲージメントなど、複数の指標を使用して総合的に送信者がどの程度信頼できるかを判断しています。評価が低いと、メールは受信トレイに届きにくくなります。 - 送信ドメイン認証
送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)は、メールが正当な送信者から送られたことを確認し、フィッシングメールをブロックする仕組みです。認証に失敗すると、そのメールは迷惑メール判定される可能性があります。 - エンゲージメント
メール全体のエンゲージメントが高いと、メールは受信トレイに振り分けられやすくなります。逆に、受信トレイへの振り分け率が下がると、迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性が高くなります。 - メールの内容
たとえ正当なメールでも、内容によっては迷惑メール報告される可能性があります。誤解を招く件名になっていないか、感嘆符を使いすぎていないかなどをチェックしましょう。
到達性向上を妨げる3つの誤解
以下のような認識は、実は到達性に悪い影響を与えているかもしれません。
1. 宛先リストのサイズは大きければ大きい方がメールマーケティングの効果が上がる?
宛先が多いほど効果が上がると思われがちですが、それはすべての受信者がそのメールを求めている場合に限ります。使われていないメールアドレスや非アクティブな宛先にメールを送り続けると、ISPに「不要なメールを送る送信者」と判断されて到達性が低下する恐れがあります。
宛先リストをクリーンに保つことは、メールを受信トレイに確実に届けるための第一歩です。古いメールアドレスや、しばらく開封やクリックをしていない受信者はリストから削除してください。
せっかく集めた宛先を消してしまうのはもったいないと感じるかもしれませんが、最新のドリップキャンペーンを迷惑メール扱いされるリスクを冒すよりも、コンテンツに関心のない受信者をリストから削除する方が良いでしょう。どんなに素晴らしいメールもすべての人に響くわけではありません。それで良いのです。
ダブルオプトインの実装も重要です。メール担当者は「相手の気が変わったらどうしよう」と考えるかもしれませんが、心変わりを恐れる必要はありません。
なぜなら、関心の薄い宛先を集めた大規模なリストよりも、関心の高い宛先で構成された小規模なリストの方が優れた成果をあげられるためです。
質を下げずに大規模なリストを作成したい方は、こちらも併せてご覧ください。
2. メールは多く送ったほうが受信者の心に届く?
うんざりする頻度でメールを送ってはいませんか?もしそうなら、メールキャンペーンの戦略を見直す必要があります。メールの送信数が多すぎたり送信頻度が高すぎると、迷惑メール報告が増え、到達性に悪影響を与える可能性があります。
試行錯誤を繰り返し、適切な送信頻度を見つけましょう。送りすぎて迷惑メール扱いされることがなく、逆に少なすぎてコンバージョンの機会を失うことのない頻度を目指すと良いでしょう。
3. 送信ドメイン認証さえ設定すればメールは届く?
もちろんSPF、DKIM、DMARCの設定は重要ですが(まだの方はこの機会に設定しましょう!)、使用するメールアドレスやコンテンツの質も大切です。
送信者名や送信元メールアドレスは一貫したものを使い、件名は簡潔で印象的に、そして、コンテンツは明確で魅力的にすることを心がけましょう。
迷惑メールと誤認される要素を減らすことで、受信者による開封やリンククリックが増え、その結果、ISPに良い送信者だと認識されて到達性が向上します。
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