フィードバックループ【入門】
- 2015年7月17日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス
この記事は Email Feedback Loops 101 の抄訳です。
今回は、メール配信の中でも特に重要なものの1つである「フィードバックループ」について、概要、申請方法、対応プロバイダを簡単にご紹介します。
フィードバックループ(FBL)とは?
フィードバックループは各ISPが提供しているサービスです。メール受信者からの苦情(迷惑メール報告ボタンのクリックなど)を送信元に知らせてくれるので、宛先リストをクリーンに保つのに役立ちます。メール送信者は、フィードバックループを使って受信者の声を聞き、配信停止などの適切な措置をとりましょう。
重要なのは、受け取った苦情から学ぶことです。メールの送信頻度やコンテンツに潜む問題を見つけ出し、改善していきましょう。
フィードバックループを利用するには
フィードバックループを利用するための要件は、ISPによって異なります。フィードバックループの申請には、一般的に次の条件を満たす必要があります。
- フィードバックループに登録するためのIPアドレスとドメインを持っている(管理者権限がある)
- そのドメインのメールアドレス abuse@ または postmaster@ が利用可能な状態になっている
- そのIPアドレスのrDNS(逆引きDNS)が、ドメイン名と一致している
- 基本的には、高いレピュテーションが必要
フィードバックループに対応しているISP
すべてのISPがフィードバックループを提供している訳ではありません。また、以下の通り、大抵のフィードバックループはReturn Path社によって管理されています。
詳細については、Word To The Wise の ISP Information もご参照ください。
- AOL
- Bluetie (Excite) – [管理:Return Path社]
- Comcast – [管理:Return Path社]
- Cox – [管理:Return Path社]
- Earthlink
- Gmail – ESPのみ利用可能 (※)
- Hotmail – JMRP(Junk Mail Reporting Program)としても知られる(SNDSとは別)
- Mail.ru – ドメインベース [管理:Return Path社]
- Rackspace – [管理:Return Path社]
- Roadrunner – [管理:Return Path社]
- Synacor – [管理:Return Path社]
- Terra – [管理:Return Path社]
- Tucows – [管理:Return Path社]
- United Online
- USA.net – [管理:Return Path社]
- Yahoo – ドメインベース [管理:Return Path社]
- Zoho
補足
- SendGridのユーザは、フィードバックループに対応している全てのISPに自動的に登録されます。特に申請しなくても、SendGridはISPからの情報を受け、その宛先をサプレッションリストに追加します。
- (※) Gmailもフィードバックループに対応していますが、利用可能なのは以下の条件を満たしているESPのみです。
- MAAWG(Messaging Anti-Abuse Working Group)のメンバーである
- Googleに「良い送信者」であると認められている
より詳しい情報については、こちらのブログ記事 Gmail’s Spam Feedback Loop: SendGrid’s First-hand Experience もご参照ください。
フィードバックループやISPのコンプライアンスについては、こちらのガイド The ABCs of ISPs もご参照ください。