メールマーケティングとソーシャルメディア。効果的なのはどっち?
- 2016年10月18日
- by SendGrid
- Category: メールマーケティング
この記事は Email Marketing Versus Social Media: Which is Better? の抄訳です。
ソーシャルメディアは、お気に入りのレシピを共有したり、自撮り写真を投稿したりするだけの単なるプラットフォームではなくなってきています。企業がメッセージを広く世に知らしめるためのツールとして、TwitterやInstagram、さらにはSnapchatといったサービスが欠かせないものになりました。それでは、昔ながらのメールマーケティングは時代遅れな人だけが使っているということでしょうか?
いいえ、メールマーケティングは死んでなんかいません。事実、ソーシャルメディアよりもメールマーケティングの方が全体的なコンバージョンが高いという調査結果があります。また、CMO Council社では、メールマーケティングが平均4,300%のROIを稼ぎ出しているというレポートも出しています。これのどこが時代遅れだと言うのでしょうか?
メールマーケティングは、その価値に見合った評価を得ていないように思います(※我々SendGridもTwitterを利用しており、ソーシャルメディアに対して偏見がある訳ではありません)。我々はメールマーケティングかソーシャルマ―ケティングか、どちらか一方を選択する必要はないと考えています。どちらにもそれぞれメリットがあり、むしろビジネスを成長させるために上手く併用すべきです。
メールマーケティングとソーシャルメディアを優先すべきだと考える理由は、次の通りです。
数字は嘘をつかない
世界には25億人ものメールユーザがおり、TwitterとFacebookのユーザを足した数のおよそ3倍にも上ります。マーケターにとってこれが意味するところは何か?それは、沢山の人がすでに有しているプラットフォームを使って取引と収益を生み出すことができる、非常に大きなチャンスだということです。
ちなみに、ソーシャルメディアのプラットフォーム自体、パスワードリセットや通知等においてメールを前提としています。そして大抵の場合、どのようなソーシャルサイトであっても、サインアップにはメールアドレスの登録が必要になります。
メールはソーシャルメディアの元祖?
Facebookがない世界を想像するのは難しいかもしれませんが、華やかなソーシャルメディアが登場する前からメールは存在していました。
誰かMyspaceという音楽やエンターテイメント中心のSNSがあったことを覚えている人はいますか?ホットで新しいソーシャルプラットフォームはいつか廃れるものですが、メールは一過性の流行にとどまらず、いまだに現役です。時代遅れに見えるのは、ずっと使われ続けているからなのです。
一方、ソーシャルメディアは素晴らしい最新のマーケティングツールであり、メールマーケティングとの連携も容易です。ソーシャルメディアを使ってニュースレターのようなメールコンテンツを宣伝しつつ、ニュースレターではソーシャルページヘのリンクやフォローをしてもらえるような工夫をしましょう。
B2Bに有利
こまめなコミュニケーションにはFacebookやTwitterのような有名ソーシャルメディアが適していますが、継続的なパートナーシップを構築することに関してはメールの方が良いでしょう。メールは単なる「昔からあって多くの人に馴染みのあるコミュニケーションチャネル」というだけでなく、マーケターにとっては心強い武器となります。
ソーシャルメディアをB2Bビジネスに活用する場合は、「創造力を表現する手段」とするのがお勧めです。あなたのマーケティングプランを面白くて新鮮なものに変えてしまえるかもしれません。ユーザをWebサイトやメールへ呼び戻すきっかけとして、ソーシャルメディアをうまく利用しましょう。
さらに、ソーシャルメディアとメールでは、それぞれに適した時と場所があり、どういったタイミングでメッセージを届けるべきかを知っておくことが重要です。
受信ボックス vs. ニュースフィード
メールを送信することとTwitterやFacebookで投稿することの大きな違いとしては、メールが受信ボックスに届いた場合、相手はそれに「反応しなければ」と思うことが挙げられます。しかし、もしメールを届けるために次のようないくつもの試練を乗り越えなくてはならないとするとどうでしょうか。
要するに、メールを宛先に届けることは実は複雑で難しいということなのですが、SendGridの新しいEmail Deliverability Guide(英語)ではそれを分かりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
雑然とした受信ボックスの中で、どんなにスクロールが大変でも、送ったメール自体はずっと存在しています。しかし、ソーシャルメディアではそうはいきません。最もエンゲージメントされやすい時間帯に当たりたいと思っているのは誰しもが同じだと思いますが、メールの歴史が長いのと同じように、メールそのものの保存期間もソーシャルでの投稿に比べると長いのです。
まとめ
ソーシャルマーケティングとメールマーケティングの両方とも頑張ろうとすると無理難題に思えるかもしれませんが、この2つを一緒に機能させることはそう難しくないということを覚えておいてください。メールとソーシャルメディアに関する全プラットフォームにわたってクロスプロモーションを行い、ブランド、ビジネス、レピュテーションを成長させましょう。
事実にしっかりと目を向けるために、これらのちょっとしたコツも覚えておいてください。
- メールはモバイル対応させましょう。情報や画像が1つも欠けることなく、アプリケーションから受信ボックスへとシームレスに移動できるようにします(その逆も然りです)。
- 見てくれる人のことをよく知りましょう。ファンからのエンゲージメントを得る方法については、Email Marketing to Millennials(英語) が参考になると思います。
- ソーシャルメディアに注力するあまり、メールマーケティングが疎かになることがないようにしましょう(その逆も然りです)。ブランドやビジネスを更に成長させるために、あらゆるプラットフォームでクロスプロモーションを実施します。
メールマーケティングについてさらに詳しくは、Email Marketing Survival Kit(英語) をチェックしてください。キャンペーンを実施する際に、やるべきことや、やってはいけないことについて解説しています。