メールの到達率を上げるための 8 つのベストプラクティス
- 2017年11月10日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス
この記事は 8 Best Practices To Improve Your Email Deliverability の抄訳です。
メールの到達率とは
メールの到達率とは、送信したメールのうち実際に受信ボックスに届いたものの比率を意味します。一般的には、メールが迷惑フォルダに届いたりISPにブロックされたりした場合にメールの到達率が下がることになります。
メールの到達率を上げるには
あなたはメールを確実に届けるためにどんな工夫をしていますか?幸運なことに、メール配信の失敗を避け、到達率を上げるためのテクニックがいくつか存在します。本ガイドでは、多くの企業にとって役に立つ、メールの到達率を最大限に上げるためのステップの概要を紹介します。流れは以下の通りです。
- 送信ドメイン認証を行う
- 適切にIPアドレスを割り当てる
- オプトインのプロセスを徹底する
- スパムメールと認識されない件名を付ける
- メールプリファレンスセンターを提供する
- 宛先リストをクリーンに保つ
- スパムトラップを避ける
- 受信者にとって好ましいメールを送る
1. 送信ドメイン認証を行う
送信者のレピュテーションを維持するための最も簡単な方法は、なりすましをされないようにすることです。もしSPFやDKIMを設定していない場合、なりすましの被害にあうリスクが高くなり(誰かがあなたのドメインを不正に利用しているかもしれません)、結果として到達率の低下を招くことになります。
SPFやDKIMで送信ドメイン認証を行うことにより、メールの送信者がそのドメインを所有していることや、信頼できるメール送信者であることを、ISPに証明することができます。 詳しくはこちらの記事を参照してください。
2. 適切にIPアドレスを割り当てる
サービスが成長を続けている場合は、配信規模に応じてメールのインフラを整えることが重要になります。1日あたりの送信通数が25,000通を超えるのであれば、固定IPアドレスからメールを配信するのが望ましいでしょう。固定IPアドレスからメール配信する際には、事前に適切なIPウォームアップを行わなければなりません。ウォームアップを行うことでISPからの信頼を得ることができます。
IPウォームアップの詳しい方法については、 こちらの記事を参照してください。
メールの到達率が下がったからというだけの理由で、安易にIPアドレスを追加しないよう注意してください。ISPはIPアドレス単体で送信者を評価するのではなく、疑わしいメールを配信した送信者のIPプール全体をブロックすることもあります。
※固定IPアドレスの追加についてはこちらの記事も参考にしてください。
3. オプトインのプロセスを徹底する
宛先アドレスの集め方も、メールの到達率に大きく影響します。オプトインのプロセスを経ることによって、エンゲージしたユーザのみが宛先リストに含まれることが保証されます。メールが配信されるとは思っていない、またはメールの配信に同意していない宛先にメールを配信すると、受信者は迷惑メール報告をあげるかもしれません。結果として、ISPは(宛先リストにメールの受信を希望するユーザがいたとしても)、すべての宛先に対してスパムメールを送っていると認識するでしょう。
私たちは、ユーザを2段階にわけて検証するダブルオプトインを推奨しています。この方法により、確実にエンゲージされた宛先リストを作成することができます。宛先リストの正しい作成方法について、詳しくはHow To Grow Your Email List Guideを参照してください。
4. スパムメールと認識されない件名を付ける
メールの件名は、受信者が最終的にメールを開くかどうかを決める際の鍵となるコンテンツの一部です。ISPのフィルタリングシステムも洗練されてきており、特定のフレーズが含まれるからといって、必ずしも迷惑メールフォルダにメールを振り分けるわけではありません。しかし、一般的にスパムと考えられるフレーズは、使わないようにする方が賢明です。例としては、以下のようなものがあります。
- Eliminate your debt(借金の解消)
- Risk-free(リスクフリー)
- FREE!!!(無料!!!)
明確なルールや単語はないものの、可能であればこのような件名を避けておくことで、メールが受信ボックスに届きやすくなるでしょう。適切なメールであっても、上記のような単語を件名に含むことがあるかもしれませんが、強引であったりセールスを強調するような表現はなるべく避け、本当の価値にフォーカスするようにしましょう。
件名の付け方のポイントやマナーについて詳しく見るには、こちらの記事を参照してください。
5. メールプリファレンスセンターを提供する
受信者があなたからのメールを受信することに同意したら、受信者自身がメールを受け取る頻度を決められるように、メールプリファレンスセンターを提供しましょう。こうすることで、受信者の満足度を高めることができます。同時に、ISPによるエンゲージメントの評価の向上にもつながります。
メールプリファレンスセンターがどのようなものか、またどうやって作るのかを知りたい場合は、こちらの記事を参照してください。
6. 宛先リストをクリーンに保つ
押し付けがましいやり方でメールを送ることは、到達率の低下につながります。エンゲージしていないユーザにメールを送り続けると、レピュテーションや到達率が低下するリスクをかかえることになります。
ユーザが簡単にメールを配信停止できる手段を提供することは、宛先リストのクリーニングの自動化に役立ちます。しかし、定期的なクリーニングも重要です。この作業により、エンゲージした受信者のみ宛先リストに含む状態を保つことができます。
7. スパムトラップを避ける
スパムトラップは、スパムメール送信者を発見するために、ISPやメールコミュニティ団体が設置するメールアドレスです。スパムトラップ宛てにメールを送信してしまうと、ただちにブラックリストへ登録されます。
自身でブラックリストへの掲載を解除するのは非常に難しいため、スパムトラップにメールを送信しないようにすることがベストです。そのためには宛先リストをクリーンに保つ必要があります。決して宛先リストを購入しないようにしてください。
8. 受信者にとって好ましいメールを送る
メールの到達率を向上させるためには、ISPと受信者の両方を満足させなければなりません。とはいえ、受信者が満足するようなメールを送っていれば、ISPの満足度をとりわけ考慮する必要はないでしょう。受信者がメールを好ましく思い、さらにメールへの反応を返しているようであれば、ISPも引き続きメールを受信ボックスに届けてくれるでしょう。
ここまでで、メールの到達率を向上させるための方策を紹介してきました。より詳しい内容は、Email Deliverability Guideを参照してください。