パーソナライズドメールの6つのポイントとその実例(前編)

パーソナライズドメールの6つのポイントとその実例

この記事は 6 Tips and Examples for Personalized Email Marketing の抄訳です。

パーソナライゼーション(別名:One to Oneマーケティング、個客マーケティング)は、見込顧客や既存顧客との良好な関係を構築する方法として、マーケターの間でいまや一般的になりつつあります。メールをパーソナライズする目的は、配信対象一人一人との関係を強化することです。そのために、個別にカスタマイズされた内容を用意し、リストを複数のカテゴリ(性別、国、新規顧客/リピーターなど)にセグメント分けします。

本記事では、メールにおけるパーソナライゼーションとセグメント化のポイントをご紹介します。

パーソナライゼーションのポイント

1. 相手の情報を収集する

メールのパーソナライゼーションの第一歩は、顧客について深く知ることです。その人に合った情報を届けるためには、相手がどのような人で、どうすれば情報を効果的に届けられるのかを理解する必要があります。では、どうやって情報を集めれば良いのでしょうか?それは本人に聞くことです。

根掘り葉掘り尋ねるのは避け、質問は厳選しましょう。これについては「宛先リストのセグメンテーション戦略」でもご紹介しているので参考にしてみてください。

2. 宛先リストをセグメンテーションする

宛先リストをセグメンテーションする
相手の情報が集まったら、人口動態、顧客タイプ、居住地など、色々なセグメントでリストを分割することができます。

例えば、私が受け取るメールはよく女性向けにカスタマイズされています。店にとって、リストを性別でセグメント分けすることは理にかなっています。相手が着用できる商品の写真を掲載し、それをクリックしてもらえれば、店はより多くのエンゲージメントを得られるのですから。

右の画像は、Nordstrom のメールです。写真のモデルが全て女性であることにお気づきでしょうか?この種のパーソナライゼーションの良いところは、その “さりげなさ” です。私はNordstromのメールを何十件も見て、ようやく女性向けにパーソナライズされていることに気づいた程です。

メールのセグメント方法はたくさんあり、性別もその一つです。セグメントに興味のある方は The Essential Guide to Email Segmentation もチェックしてみてください。

3. 量よりも質の高いコンテンツを作成する

1回の送信あたりに含まれる宛先の数(あるいはセグメントの数)に注意してください。メールの送りすぎが原因で嫌われたり、セグメントが多すぎて管理できなくなったりという事態は避けましょう。

どのセグメントやメールに対する反応が良いかを比較テストする際は、相手の受信ボックスを溢れさせてしまわないよう、段階的に実施してください。

4. 適度な間を持たせる

顧客の閲覧行動に基づいてパーソナライゼーションするというのは良い戦略なのですが、商品を閲覧した直後に送るのはやめましょう。タイミングが早すぎると相手は不安になってしまいます。「〜を閲覧していましたよね」や「〜がクリックされました」といった件名のメールも同様です。

これだとプライバシーを侵害されているように感じてしまいます。少し間を空けてからメールを送信するようにしましょう。

5. 名前の置換だけで満足しない

メールのパーソナライゼーションについて考えるとき、多くの人はメールの冒頭部分に相手の名前を含めることをイメージするでしょう。これは確かにパーソナライゼーションの1つではありますが、数ある方法のうちの1つに過ぎません。しかも、この方法を採用した企業は非常に多かったため、名前の置換は今やありがちな手法となってしまいました。本当に顧客の関心を引こうと思ったら、名前の置換を超えるものが必要です。

6. 行動をよく見る

メールをパーソナライズする上でもっとも良い方法の一つは、受信者の行動を調べることです。エンゲージレベル(高い、低い、全くない)に合わせてシステムを自動化することは、メールキャンペーンの整理や、興味を持ってくれている人への確実なリーチに繋がります。

メールのセグメンテーションとオートメーションの違いは微妙で紛らわしいので、興味があれば「ドリップキャンペーンとオートメーションメールの違いを知ろう」も読んでみてください。

この記事は後編へ続きます。後編では、様々なテクニックを使ったメールのパーソナライゼーションの実例をご紹介する予定です。お楽しみに!

パーソナライズドメールの6つのポイントとその実例(後編)

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