Developers Summit 2024 KANSAI 参加レポート

Developers Summit 2024 KANSAI 参加レポート

こんにちは、SendGridチームの稲丸です。
9月18日(水)にサンライズビル大阪で開催されたDevelopers Summit 2024 KANSAI(デブサミ関西)に参加してきました。
このブログでは、久しぶりの関西出展の様子をお伝えします!

大阪城

せっかくの大阪開催なので大阪城に行ってきました!

Twilio SendGridブースの様子

Twilio SendGridブースの様子

ブース展示では、エンジニアの皆様を中心に、たくさんの方と話すことができました。
「メルマガなどの一斉配信における遅延がほとんどなくなり、到達率が上がって助かっている」という声は、どのイベントでもいただくありがたいお言葉です。
「メール配信と言えばSendGrid」と言ってくださる方もいて大変嬉しかったです。

SendGridのアップデートについて質問を受けることもありました。このブログでも簡単にご紹介いたします。
レピュテーション向上に役立つ機能として、メールアドレスの有効性を検証できる「Email Address Validation API」や、Dynamic Templateで作成したメールのスパム判定リスクを確認できる「Email Testing」が2024年4月から利用可能になっています。
さらに、Activityのデータ保存期間を30日間に延長できるアドオン(Additional Email Activity History)も提供開始しています。
新機能を知らなかったという方は、ぜひこの機会にお試しください!

また、「メール送信のログを確認しようとしたら保存期間が過ぎていた」とのお悩み相談もいただきました。
メールの配信トラブルはいつ発生するか分かりません。任意のURLにログ(イベントの情報)をPOSTするEvent Webhookや、上述のAdditional Email Activity Historyを活用し、有事に備えることをおすすめします。

関西ならではの親しみやすい雰囲気の中で、皆様が積極的に質問してくださり、SendGridについて知っていただく良い機会になったと感じています。

セッション:Gmailの新ガイドラインでエンジニアが知っておくべき、これからの「メール配信」のあり方- “適切に届ける”ためのベストプラクティスを探る-

午後には、弊社SendGridエバンジェリストの中井と株式会社Cubicrootの東氏より「これからのメール配信のあり方」というテーマでセッションを行い、約90名の方にご参加いただきました!
以下にセッションのポイントをいくつか紹介します。

弊社SendGridエバンジェリストの中井

弊社SendGridエバンジェリストの中井

株式会社Cubicrootの東氏

株式会社Cubicrootの東氏

Gmail新ガイドラインへの対応状況

  • DMARCの導入状況
    日本企業(日経225企業)の83%がDMARCを導入していますが、DMARCのポリシーをquarantine(隔離)やreject(拒否)に設定している日本企業はわずか20%です。これに対して、米国(Fortune1000企業)は64%がquarantine以上に設定しています(出典:Proofpoint社のNewsroom記事)。
    none(監視のみ)の設定は最低限の準備ができた状態です。不正なメールを規制するためには、quarantineやrejectなど、より厳しいポリシーに移行する必要があります。

メール配信のベストプラクティス

  • メールアドレスの取得方法
    ダブルオプトインを採用しましょう。メールの受信意思があること、有効なメールアドレスであることの保証になるため、レピュテーション向上に繋がります。
  • バウンスメールの取り扱い
    バウンスには「ハードバウンス」と「ソフトバウンス」の2種類があります。宛先から返されるエラー内容に応じて、宛先リストからの除外やメールの再送など、適切な対応を行うことが重要です。
  • 反応のない宛先の取り扱い
    ユーザの興味関心は時間とともに薄れ、誰しもいずれはメールへの反応が鈍くなります。エンゲージメントが低い宛先にメールを送り続けると、迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性があります。再エンゲージメントキャンペーンの実施やサンセットポリシーの導入を検討しましょう。
    また、スパムトラップへの送信を避けることも重要です。スパムトラップとは各ISPが仕掛けている罠のメールアドレスで、メールを送信しても基本的に反応が返ってくることはありません。スパムトラップ宛の継続的な送信はブラックリストへの掲載リスクを高めてしまうため、定期的に宛先リストのクリーニングを行いましょう。
  • 配信停止の仕組み
    煩雑な配信停止フローは迷惑メール報告に繋がります。
    ワンクリックで停止できるようにするなど、シンプルで分かりやすいフローを導入しましょう。

セッション後のアンケートより、参加者の多くがGmailの新ガイドラインだけでなく、メール配信に関する一般的な知識を求めていたことが分かりました。
今後もイベントやブログなどを通じて、メール配信に関する情報を発信していきたいと思います。

さいごに

ブースにご訪問いただいた皆様、セッションにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
今回は、準備から当日の対応まで若手がメインとなって取り組みました。Developers Summit 2024 以降のイベント経験が活かされ、問題なく無事に終えることができ安堵しています。
今後も皆様と直接お話しできるよう、イベントの開催や出展を計画しています。その際は、ぜひお気軽にお立ち寄りいただければ幸いです!

アーカイブ

メールを成功の原動力に

開発者にもマーケターにも信頼されているメールサービスを利用して、
時間の節約、スケーラビリティ、メール配信に関する専門知識を手に入れましょう。