よくある質問 – Eメール配信編
- 2014年11月11日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス 機能・使い方
この記事は Email Deliverability 101: Best Practices to Master the Inbox、Email Deliverability 101 Webcast – Q&A Part 1、Email Deliverability 101 Webcast – Q&A Part 2の抄訳です。
22%ものメールは受信ボックスに届いていません。
日常的に利用しているメールの数を考えると、この数字の重大さがよく分かります。メールをチャットに例えてみると、5回のやり取りのうち1回はメッセージが相手に届いていないことになります。こんな状況でのコミュニケーションはストレスが溜まりますよね?この問題を解決するために、SendGridがお役に立ちます!
本記事では、米国のSendGrid社で2014年6月に放送されたWeb放送の中から、メール配信に役立つQ&Aをピックアップしてご紹介します。
アナリティクスに関する質問
Q: preference centerがない場合はどうすればよいでしょうか?
A: preference centerがあれば、送信者は各ユーザがどんな内容、頻度でメールを受け取りたいと考えているか簡単に把握できますが、なくてもSendGridのアナリティクスを活用すれば同様のことが実現できます。
例えば、以下のような情報を調べて、セグメント化やターゲティングプランの設定をしてみてください。
ユーザが
- どのリンクをクリックしたか
- どんなものを購入したか
- どれくらいの頻度でメールを開封またはコンテンツをクリックしているか
これらの情報からユーザの行動特性がわかり、ユーザとのコミュニケーションの方向性、さらにはマーケティングに関する優れた仮説を導くことができるでしょう。
Q: SendGridのプラットフォーム上で、メールキャンペーンのエンゲージメントを確認できますか?
A: 様々なダッシュボードを利用して、エンゲージメントを確認可能です。また、メールアドレス別のエンゲージメントを確認したい場合には、より詳細な解析が必要です。全てのイベントを取得できるEvent Webhookをご活用ください。
Q: 高いクリック率はどれくらいか教えてください
A: だいたい5%以上が高いクリック率と考えられます。全てのメールがユーザにクリックを求めるわけではないですし、また、セキュリティの観点から、リンクをクリックせずに直接会社のWebサイトを訪問するユーザも多いようです。
技術的な質問
Q: SendGridのマーケティングメール機能を使用した場合、SendGrid上でオプトアウトされたメールアドレスを、自分のデータベースからもオプトアウトするにはどうすれば良いですか?
A: Event Webhookを使う方法がおすすめです。webhookを使えば、あらかじめ設定しておいたURLにリアルタイムでイベントデータを転送することができるので、これを利用してデータベースを更新することができます。より詳しい情報はAPIマニュアル(会員登録が必要)をご覧ください。
上記の方法が使えない場合、以下の手順で手動削除してください。
- マーケティングメール画面で既存の宛先リストを表示
- 各宛先リストの配信停止アドレス(Unsubscribed Emails)をエクスポート
- 2.でエクスポートした宛先に、メールを送信しない宛先としてフラグを立てる、もしくはデータベースから手動で削除
Q: DKIM署名のドメイン設定は、送信元ドメインと一致させる必要がありますか?
A: 一致させる必要があります。DKIM署名は必須ではありませんが、設定しないと、ISPによっては迷惑メールとして扱われる場合もあります。
Q: Gmailは、DKIMやDMARCの利用を推奨していますか?
A: はい。GmailのベストプラクティスはDKIMとSPFを使うことです。DMARCはDKIMとSPFを利用しており、さらに、DMARCにより、ISPは適切に認証されていないメールをどう処理すればよいか判断できるようになります。Gmailの場合、なりすましメールを毎週何億通規模で拒否しています。DMARCを実装すると、あなたのビジネスの信頼性を守ることができるのです。
Q: SPFレコードに ’v=spf1 a mx include:sendgrid.net ~all’ を設定した場合、会社の通常のExchange ServerからSendGridを使わずにメールを送信するとどうなりますか?
A: SPFレコードにmxを含めると、全てのMXサーバにメール送信権限を与えることになります。MXでは各ホストのMXレコードの、全てのAレコードが対象になります。
迷惑メール、またはブラックリストに関する質問
Q: Gmailのフィードバックループは、どのように実施されていますか?
A: 迷惑メール報告などの苦情をSendGridにフィードバックしてもらうために、SendGridではGmail向けに独自のDKIMレコードを追加しています。Gmailのフィードバックループで特徴的なのは、特定の日における苦情の総数のみをESP(メール配信事業者)に提供することです。
Q: 迷惑メール報告をした人を特定することはできますか?
A: ほとんどのISPは、迷惑メール報告されたメールのコピーをSendGridに提供してくれます。SendGridは、報告した人の情報を解析しそのメールアドレスをお客様のサプレッションリストに追加します。また、報告された苦情をお客様へ転送することもできます。
Q: ブラックリストに載っている、もしくは迷惑メールフィルタにかかっているかどうかを確認する方法はありますか?
A: はい。こちらのチェックツールで確認できます。
Q: ブラックリストに載ってしまう行為にはどんなものがありますか?
A: スパムトラップへのメール送信や、悪意のある内容のメール送信などです。多くのブラックリスト管理団体は、何十万ものスパムトラップアドレスを監視しています。もし、スパムトラップアドレスにメールを送ってしまったとしたら、購入リストもしくは古いリストに送信している可能性があります。
その他の質問
Q: カナダが、2014年7月1日に新しいスパム対策法(CASL)を施行します。メールを送信して良いか、改めてユーザの承諾を得る必要はありますか?CASLが施行されたら、一年以内に商品を購入しなかったユーザに再度承諾を得なければいけませんか?
A: CASLについて、詳しくはこちらをご覧ください。
Q: 以前はアドレスリストを購入してたんだけど、、、購入リストなしで新しい企業へのマーケティングを始めるにはどうしたらいいですか?購入リストに送信したメールの、高い開封率はどれくらいですか?
A: どんな購入リストであったとしても、メールを送ることはSendGridのポリシーに反しています。購入リストへのメール送信がレピュテーションに与えるリスクを考慮しているとしても、今すぐメール送信を止めてください。エンゲージメントされているユーザ情報を削除してはいけませんが、購入リストやエンゲージメントされていないメールアドレスへの送信は中止してください。集められた経緯の分からないメールアドレスが記載されている購入リストに、高い開封率は期待できません。
Q: Gmailが受信トレイを新しくしたような、ISP側の仕様変更があった場合、SendGridはそういった情報を事前に教えてくれたり対応したりしてくれますか?
A: はい。SendGridは主要なISPと良好な関係を保っているので、βテストに参加したり、変更に関する情報を前もって入手したりしています。β版環境への移行やフルリリースに伴って導入されうる変更点への対処法や予防法に関する情報を、適切なタイミングでSendGridのコミュニティに提供します。
Q: 信頼できるメール検証サービスはありますか?
A: SendGridがメールアドレスの検証を依頼しているBriteVerifyをおすすめします。Sign up時のリアルタイム検証や、さらに現在の宛先リストから無効なメールアドレスを取り除くオプションも提供されています。
Q: 会社の送信スコアはどこで確認できますか?
A: 以下のサイトで確認できます。
https://senderscore.org
http://trustedsource.org
Q: SendGridを利用することで、レピュテーションが有利になったりしますか?
A: いいえ。SendGridのIPアドレスやクライアントは、ISPから特別扱いしてもらえる訳ではありません。ただし、SendGridはたくさんのISPおよびブラックリスト管理団体と良い関係を築いているので、メール配信トラブルに対処する際には彼らが力になってくれます。
この他にも日々たくさんのご質問を頂いております。
- よくある質問をまとめたFAQ
- メールを確実に届けるコツをまとめたEmail Deliverability Guide
こちらも是非ご覧ください。
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