送信レピュテーションを確認する5つの方法(2015年版)
この記事は 5 Ways to Check Your Sending Reputation の抄訳です。
「送信レピュテーションを高く保つこと」はとても重要です。
エンゲージメント(メールの開封、「迷惑メールではない」ボタンのクリックなど)や、レピュテーションの指標(迷惑メール報告、スパムトラップや存在しない宛先へのメール送信など)に注意していると、メールがどのように受け取られているのかがよく分かります。また、いくつかある複数のレピュテーションを把握することで、自身の状況も知ることができます。
今回は「送信レピュテーションを確認し、ビジネスを円滑に進める」ために便利な5つのサイトをご紹介します。
1. SenderScore.org
Sender Scoreはレピュテーションの指標の1つで、クレジットスコアのようなものです。これは0〜100の値で、数値が高いほど良く、メールの到達率も高くなります。この値は30日間の平均値を元に算出され、特定のIPアドレスが他のIPアドレスよりも良い状態かどうかが分かります。このサービスはReturn Path社によって提供されています。
2. Senderbase.org
SenderbaseはCisco社のツールで、レピュテーションを Good/Neutral/Poor で判定します。
- Good
問題はほとんど(あるいは全く)ありません。
- Neutral
許容範囲内ではありますが、フィルタされたりブロックされたりする可能性があります。
- Poor
問題があります。フィルタされたりブロックされたりする可能性が高いでしょう。
3. ReputationAuthority
WatchGuard社のReputationAuthorityは、迷惑メール、スパイウェア、悪質なコード、フィッシング攻撃といったものから組織を守るのに有効です。このサービスでIPアドレスやドメインで検索すると、レピュテーションの値(0〜100)や、メールのGood/Bad比が分かります。
4. BarracudaCentral
Barracuda Networks社では、IPレピュテーションとドメインレピュテーションの両方を提供しています。これには同社のBarracuda Reputation Systemが使われており、IPアドレスのレピュテーションが十分かどうかをリアルタイムに検索できます。
5. TrustedSource
TrustedSourceはMcAfeeが運営しており、senderbase.orgにとても良く似たサービスです。特定のドメインのメールレピュテーションやWebレピュテーションだけではなく、サイトのつながり、DNS、メールサーバに関する情報を提供しています。また、ドメインの履歴、アクティベーション、関連性についての情報も確認することができます。
まとめ
メールのレピュテーションはコントロールすることができますし、うまく活用することによってメールの到達性問題に事前に手を打つことができます。ただし、ここで覚えておいていただきたいことは、こういったレピュテーションのモニタリングシステムは非常に役に立つものではありますが、メール配信システムの状態は自分で判断すべきであるということです。
レピュテーションは、メール配信システム全体にわたる総合的な評価指標のうちの、1つのデータ項目(重要な項目ですが)として扱うのが良いでしょう。SenderScoreが98〜99の送信者ですら、迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうことは珍しくありません。つまり、これらのサイトのいずれかで高いスコアが出たからと言って、スロットリングや迷惑メールフィルタ、ブロックといった問題を完全に防げる訳ではない、ということを知っておいてください。レピュテーションについてより多くの情報を集めることが重要なのです。
詳しくは、The ABCs of ISPs: How To Get Delivered at the Major Internet Service Providers をご参照ください。