配信トラブルを未然に防ぐために、重要なクライアント審査
- 2016年2月16日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス
この記事は Why Proper Vetting Matters: How To Prevent Email Delivery Issues の抄訳です。
dotmailerのJames Koons氏は、M3AAWGカンファレンスで”販売時に適切なクライアント審査を行うことで、配信トラブルの92%を未然に防ぐことができた”と報告しました。この配信トラブルというものは、到達性(迷惑メールフォルダではなく、ちゃんと受信ボックスに入ること)やユーザのエンゲージメントの観点から、送信者に望まない結果となった事象を意味しています。SendGridでも、この数ヶ月でSalesチームのクライアント審査にDeliveryチームが参画するようになりました。
クライアント審査をすることの重要性
SendGridのDeliveryチームによると、主要なISP(インターネットサービス事業者)では、送信者の評価を下げるのは早いが、評価を戻すことについては非常に対応が遅い、ということです。これは、経験が浅い送信者がわずかにミスをしただけでも、メール配信サービスに長期的な影響を及ぼす可能性があることを意味しています。SendGridでは、この「長期的な影響」に焦点を当て、Sales担当が適切にクライアント審査ができるようにした上で、すべてのクライアントが導入開始当初から正しくメール配信できるよう準備を行いました。こうすることで、配信トラブルを未然に防ぎ、長期的な運用が可能なメール配信サービスを実現することができるようになります。
SendGridのクライアント審査にはいくつか重要な項目があります。
認証(Authentication)
送信者がDKIMやSPFの設定を適切におこなうかどうか、また場合によっては、SPFやDKIMの認証失敗時の取り扱いポリシーとしてDMARCを設定できる送信者かどうか確認します。
宛先リストの収集方法
送信者が宛先とどのように関係を築いていくのか確認します。例えば、メールを送信する目的は何か、どのようにメールアドレスを使用するつもりなのか、などです。
Sunset Policy
送信者がSunset Policyを適切に作成しているか確認します。送信者は、到達性を向上させたり、宛先リストをクリーンに保つために、アドレスの保持期間や削除のタイミングに関する適切な計画を立てる必要があります。
ウォームアップ
送信者が計画性を持ってメールを送信するか確認します。大量のメールを短期間で送信するなど、適切なウォームアップができていない場合は、送信元のドメインまたはIPのレピュテーションを、確実に下げてしまいます。
こういった項目を確認することで、送信者は適切なメール配信を意識するようになり、配信トラブルを未然に防ぐことができます。そしてまた、これこそがメール配信を成功させるために必要不可欠なポイントなのです。
主要なISPにメールを届ける方法の詳細については、SendGridのガイドブック「The ABC’s of ISPs」を確認してください。このガイドでは、ドメインレピュテーションやIPレピュテーションに関する指標や分析方法、およびISPが何を基準として送信者を評価しているのかについて詳しく紹介しています。
※弊社経由でお申込いただいた場合も、SendGrid社と同等の審査を実施しております。