はじめてのSendGrid ~メール送信編~
- 2022年3月10日
- by SendGrid
- Category: 機能・使い方
今回は、初めてSendGridをご利用になる方向けに、SendGridで利用可能な以下の2種類のメール送信方法をご紹介します。
- マーケティングメール
ニュースレターやメールマガジンなど、購読者に対し一括送信するメール - トランザクションメール
会員登録メールなど、何らかのアクションをきっかけに自動送信されるメール
SendGridを利用するためには、事前に会員登録が必要となります。会員登録の手順についてははじめてのSendGrid ~新規会員登録編~を参照してください。
マーケティングメールの送信
マーケティングメールの送信には、宛先リストをアップロードして一括送信できるマーケティングキャンペーン機能の利用がおすすめです。送信メールのコンテンツ作成や宛先リストの登録、送信までをダッシュボード操作だけで行えます。APIも準備されているので、外部システムと連携することも可能です。
それでは、使い方を見ていきましょう。
事前準備
初めてマーケティングキャンペーン機能を使う場合には、いくつかの事前準備が必要です。
- 差出人情報(Sender)の作成
- 宛先リスト(Contacts)のアップロード
- 配信停止グループ(Unsubscribe Group)の作成
これらは送信の度に作り直す必要はなく、次回以降の送信でも再利用可能です。
差出人情報(Sender)の作成
送信者名や送信元メールアドレスなど、差出人に関する情報を登録します。複数の差出人情報を登録しておけば、メールごとに送信者を切り替えることも可能です。
こちらの手順にしたがって差出人情報を作成してください。作成後、SendGridから確認メールが届くので、本文内の「Verify Sender Identity」を選択して認証を行いましょう。
認証後にダッシュボードをリロードすると、登録した差出人の「VERIFIED」が緑色のチェックマークに変わります。これで、キャンペーン送信時にこの差出人情報を利用できるようになります。
宛先リスト(Contacts)のアップロード
次は送信先のメールアドレスを登録しましょう。CSVファイルでの一括登録の他、1件ずつ手入力して追加することもできます。一括登録の手順はこちらをご覧ください。なお、CSVファイルでアップロードする場合は、文字コードがUTF-8である必要があります(UTF-8以外の文字コードでは文字化けする可能性があります)。
宛先情報は、メールアドレス(Email)、姓(Last name)、名(First name)の3項目が揃っていれば登録できますが、それ以外の情報(住所や部署名など)を自由に追加登録することも可能です。その場合は、事前にカスタムフィールドを作成しておきましょう。
配信停止グループ(Unsubscribe Group)の作成
広告・宣伝用のメールには配信停止用のリンクを入れることが法律で義務づけられており、マーケティングキャンペーン機能では配信停止リンクがないとメールを送信できません。配信停止グループは、メールの種類ごとに配信停止を管理する仕組みです。例えばある宛先に対して「セールのお知らせ」は送信しないが「営業日のお知らせ」は今後も送信する、という管理が容易に行えます。詳細はこの記事をご覧ください。配信停止グループの作成手順はこちらに記載されています。
キャンペーン(メールコンテンツ)の作成、送信
コンテンツの作成と設定
事前準備が終わったら、いよいよコンテンツを作成しましょう。
作成に使うエディタは、デザインエディタ(ドラッグ&ドロップによる作成)とコードエディタ(HTML記述による作成)から選べます。コンテンツの編集方法やテストメールの送信方法はこちらを参考にしてください。
差出人や宛先リストなど、送信に必要な情報は、キャンペーン編集画面の左側にある「Settings」タブで設定します。
- From Sender:差出人を指定(Senderから選択)
- Email Subject:メールの件名
- Send To:送信先の宛先リストを指定(Contactsから選択、複数選択可)
- Unsubscribe Group:配信停止グループを指定(Unsubscribe Groupから選択)
テキストパートの編集(必要があれば)
マーケティングキャンペーン機能は、HTMLパートとテキストパートの両方を1つのメッセージに含めた「マルチパートメール」で送信されます。HTMLパートを編集するとテキストパートが自動生成される仕組みですが、テキストパートの内容を編集することも可能です。その場合は、以下の手順で実施してください。
デザインエディタを利用している場合、「DESIGN」モードから「PREVIEW」モードに切り替えます。(コードエディタの場合はこの手順は必要ありません)
画面上部のプレビューモードを「T」に切り替え、右側の「EDIT PLAIN TEXT」を「ON」にすると、テキストパートが編集できるようになります。
作成が終わったら、必ず「Save Draft」を選択して保存してください。
なお、マーケティングキャンペーン機能では、ファイルの添付ができないなどコンテンツに関して一部制約があります。
送信
キャンペーンを送信する際は、画面右上の「Send Campaign」を選択します。ほどなく送信が開始され、キャンペーンの一覧画面の「STATUS」が「Sent」に変われば送信処理完了です。(リロードして確認してください)
送信後のイベント確認
送信済みのキャンペーン名を選択すると、キャンペーンを送信した宛先で発生したイベントなどを確認することができます。エクスポートもできるのでこれらのデータを有効活用しましょう。詳細はこちらをご覧ください。
トランザクションメールの送信方法
会員登録メールや注文確定メールなど、何らかのアクションをきっかけにメールを送信する場合は、Web APIまたはSMTPを利用します。通常は、他のシステムと連携させてSendGridにメール送信リクエストを送ることで実現します。各種プログラミング言語に対応したライブラリも充実していますのでご利用ください。
事前準備
APIキーの作成
まずはAPIキーを作成しましょう。メール送信に使う場合は「Mail Send」に「Full Access」権限を与える必要があります。また、作成したAPIキーは一度しか表示されないため、必ず安全な場所に保存してください。
送信
認証情報(APIキー)や宛先情報、メールの件名/本文などを指定し、SendGridに対して送信リクエストを行います。リクエストが正常に受け付けられると、その後メールの送信処理が行われます。Web APIのリクエスト例はこちら、SMTPのリクエスト例はこちらをご覧ください。なお、Web API、SMTPいずれの場合でも、コンテンツをパーソナライズすることができます。
送信後のイベント確認
送信したメールの状況を確認する場合はActivityをご利用ください。送信の過程で発生したイベントを、宛先メールアドレスごとに確認することができます。
たとえば、ある宛先においてProcessed → Delivered → Open が発生していれば、メールは宛先サーバに受け付けられ、その後受信者がメールを開封したと考えられます。
メールが宛先に届かないなど、調査を行う際にはこちらを参考にしてください。
以上、マーケティングメールとトランザクションメールの送信方法を簡単に説明しました。
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ご不明な点がある場合はお気軽に弊社サポートまでお問い合わせください。
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