【最新版】年末商戦のメールマーケティングを成功させる秘訣
- 2026年10月13日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス メールマーケティング

この記事は Holiday email marketing best practices for 2026 (and beyond) の抄訳です。
年末商戦に向けたメールマーケティングキャンペーンの準備はできていますか?
年末の数か月間は、多くの人が身を粉にして働きます。年末年始を迎えるために必要な買い物、帰省、年間売上目標の達成、そして成果を上げなければならないメールキャンペーンなど、タスクが山積みです。
私たちに買い物のお手伝いはできませんが、大成功を収めるメールキャンペーンの準備ならお任せください。
収益機会が集中する年末年始の商戦期(一般的には10月下旬から1月上旬)には、様々なメールキャンペーンを計画、送信、評価することになります。
メールの種類には、たとえば以下のようなものがあります。
- プロモーションキャンペーン
- ブラックフライデーセールのお知らせ
- 領収書
- 商品の発送通知
- パスワードリセット(1年ぶりにログインするという人も多いでしょう)
- 1年間の振り返り
- 感謝のメッセージ
特に、この時期は送信量と重要性が格段に高く、成功(あるいは失敗)の影響も指数関数的に増大します。
この記事では、年末商戦におけるメール施策を成功させて好調な滑り出しで新たな1年を迎えるために、年末商戦前、期間中、期間後にそれぞれ何をすべきか解説します。
この記事で取り上げること
メールの準備に関するヒント
不確実性の高い時代だからこそ、事前に計画を立て、予期せぬ事態に備えることが非常に重要です。何が起きても柔軟に対応し、受信者に価値を提供し続けるために、受信者と送信者の双方に影響を与え得る事柄をあらかじめ知っておきましょう。
不測の事態に備える
仕事には不測の事態がつきものですが、何かがうまくいかなくなることをただ心配するのではなく、いつ、何がうまくいかなくなる可能性があるのかに着目しましょう。
今シーズン、最高のメールキャンペーンを作成するために、自問自答すべき質問をいくつか紹介します。
- メールの遅延が発生した場合、どんな問題が起こりますか?
どのメールキャンペーンを一時停止し、どのメールを再送すべきか、誰がその判断を下す権限を持っているのかを明確にしましょう。 - ターゲット層にとって、今年はどんな年だったといえるでしょうか?
経済状況、人員削減、消費意欲といった要素によって、どんなメッセージが心に響くかは異なります。昨年は面白いと感じられた内容でも、今年は違和感を持たれるかもしれません。 - 受信者はどこでメールを読んでいますか?
買い物などの用事を済ませる合間にメールを確認する人が増えるため、年末年始はモバイル端末の利用率が上昇します。よく使われる端末に適したメールになるようテストを行いましょう。
コントロールできること・できないことを理解する
年末年始のプロモーションにおいて、商品の到着予定日は重視されますが、運送会社の輸送能力、在庫状況、配送スケジュールなどは、自社だけでコントロールできるものではありません。
しかしながら、配送状況に関する顧客向けのメッセージは自社が主体的に決められます。
自社でコントロールできることとできないことを整理しておくと、顧客に過度な期待をさせず、満足度の高いコンテンツを作成しやすくなります。単純な一括送信型のオファーメールよりも、顧客体験を重視したメールシリーズを活用することで、メルマガの受信者を顧客に転換させる効果が高まる可能性があります。
送信量を増やして年末商戦に早めに備える
送信量の増加が見込まれる場合は、ブラックフライデーやサイバーマンデーよりもかなり前から送信量を増やす準備を始めてください(IPウォームアップ)。送信量が突然増加すると、メールボックスプロバイダーに迷惑メールの送信者だと判断され、送信や受信トレイへの到達性に問題が生じる可能性があります。
通数の増加は段階的に行いましょう。到達性が大きく変動しないように、一度に増やす通数は25~40%にとどめます。
情報発信をブラックフライデー当日まで待つのではなく、少しずつ送信を始めながら、お得なセールやキャンペーンへの期待感を高めていきましょう。早々に受信者が飽きてしまうような状況は避けたいですが、商戦期が本格化する前の数日~数週間をうまく使ってオファーの予告や魅力を事前に伝えておくことはできます。こうした準備が、ブラックフライデーを迎えて受信トレイがメールであふれかえった時に大きな効果を生むはずです。
送信カレンダーを作成して「休息日」を設ける
あらかじめ計画を立てておくことは重要です。特に、予期せぬ事態が発生した場合はその重要性が増します。送信スケジュールを計画することで、過剰な送信を防げるだけでなく、メール送信の「休息日」を設けることができます。
商戦期には毎日メールを送りたくなるかもしれませんが、週に数日、大量送信をしない日を設定しましょう。送信しない日は、計画外の送信による送信量の急増を防いだり、レピュテーションを調整したりするために非常に役立ちます。
状況が急変してメールマーケティングの担当者が方針転換を迫られることはよくあります。たとえば、商品の配送状況や店舗の営業体制が変わって緊急のメールを送る必要が生じる場合などです。
送信量を突然増やすとメールの到達性に支障が出る可能性がありますが、休息日を設けておけば、万が一緊急でメールを送る必要があるときも、送信量を倍増させることなく送りきることができます。
あるいは、普段より迷惑メール判定される割合が多く、受信トレイまで届いていない兆候がみられたとします。このような場合、週に1日程度、大量送信を控える日があることで、レピュテーションがさらに悪化するのを防ぐことができます。送信カレンダーにメールの休息日を組み込んでおけば、多忙な時期でも必要に応じて送信頻度を柔軟に調整できます。
宛先リストをクリーニングする
宛先リストも事前に準備しておく必要があります。宛先リストのクリーニングやセグメント化を行うために、十分な時間を確保しましょう。
古いアドレスやしばらく反応のないアドレスにメールを送信し続けると、スパムトラップに引っかかったり、迷惑メール報告されたりする可能性が高くなります。
メールボックスプロバイダーは、開封やクリック、迷惑メール報告といった受信者の反応に基づいてメールの扱いを決定します。ネガティブな反応を示す受信者が多ければ、その送信者からのメールを迷惑メールフォルダに入れたりブロックしたりするようになるため、本当にメールを受け取りたい人にも届かなくなってしまいます。メールマーケティングにとって重要な時期に迷惑メール判定されるような事態になれば、非常に大きな損失につながりかねません。
受信者の反応はしっかり確認しましょう。過去6か月間で開封もクリックもしていないメールアドレスにはメールを送らないことを推奨します。たいていは、過去3か月間にポジティブな反応を示した受信者のみに送信するのが最善です。
どうしてもエンゲージメントの低いメールアドレスに送信する必要がある場合は、送信頻度を減らし、エンゲージメントの高い受信者とは異なるIPアドレスとドメイン(またはサブドメイン)から送信することを検討してください。
エンゲージメントが非常に高い受信者をセグメント化する
迷惑メールフォルダに振り分けられた、ブラックリストに登録された、といった問題が発生した後は、レピュテーションを回復させる必要があります。レピュテーションの回復には、最もエンゲージメントの高い受信者層に絞って少量のメールを送信するのが有効な場合があります。熱心に反応を示してくれる受信者を特定しておきましょう。
エンゲージメントの高い受信者をターゲットにメール送信する必要が生じた際は、セグメントを活用するのが簡単です。せっかく優良な受信者を特定したのであれば、特別な割引コードや新製品の先行公開といった特典を用意するのも良いでしょう。
受信者からポジティブな反応を得られると、メールは受信トレイに届きやすくなります。はじめに最もエンゲージメントの高い受信者にオファーを送信し、その25分後に残りの受信者にも送信しましょう。そうすることで受信トレイまで届くメールが増え、結果として収益の増加につながります。
Preference Centerを更新する
年末年始にたくさんメールを送りすぎて受信者を疲弊させるのは得策ではありません。受信頻度を下げるオプションをPreference Center(購読管理ページ)に設けることで、メールの頻度が増えるのを嫌がる受信者に配信停止されることなく安全に送信量を増やせます。
Preference Centerでは、特定の種類のメールや年末年始の受信を個別に拒否できるような選択肢を設けましょう。
特定のメールを停止するオプションだけでなく、定常的に送信しているメールの頻度を落とすオプションも有効です。たとえば、更新情報を毎日送っている場合、週に一度のダイジェスト版に切り替えるオプションを用意しましょう。Preference Centerは、受信者が頻度を自由に選択できる一方、送信者もメール送信を継続できるため、双方にメリットがあります。
パーソナライズする
受信者にメールを開封してもらうことは送信者にとってプロセスの半分にすぎません。残りの半分は受信者に何らかの行動を起こしてもらうことです。受信者の関心を引く最も効果的な方法は、パーソナライズしたメールを送ることです。
受信者の居住地、購入履歴、契約プランなどを反映してメッセージ内容をカスタマイズしましょう。パーソナライズしたメールを作成するには、データに基づいてリストをセグメント化する必要があります。年末商戦を迎える前に準備を始め、セグメント化したリストに不備が無いか確認しておきましょう。
テンプレートを作成する
年末年始のメールを、楽しくて祭日らしいテンプレートで彩るのも素敵です。変更を加えたテンプレートや新規のテンプレートは、事前に必ずテストしてください。受信トレイやデバイスによって正しく表示されないと、受信者の信頼と関心を失うリスクがあります。
最も大変なのは事前準備です
年末商戦のメール送信には多くの準備が必要です。早めに準備を始めましょう!準備期間を十分に確保することが、年末商戦のメールマーケティングを成功に導きます。
また、メールインフラの準備も忘れてはいけません。この記事では技術的なベストプラクティスについては詳しく説明しませんが、詳細はこちらを参照してください。
メールのアイデア
キャンペーンの参考にしていただくために、実際に活用してみたくなるような印象に残るアイデアをいくつか紹介します。ぜひこれらを応用できないか考えてみてください。
ギフトガイド
商戦期に送られる優れたメールの多くは「ギフトガイド」形式になっています。たとえば、アパレルセレクトショップであるAnthropologieのメールでは、家族ひとりひとりに合わせたアイテムを提案しています。10月末に送られたギフトガイド形式のメールの目的はクリスマスのショッピングリストを検討してもらうこと、そして、Anthropologieをクリスマスの買い物をするのに適したショップだと認識してもらうことでした。
ギフトガイドは、過剰な売り込みだと感じさせることなく、受信者が大切な人への贈り物を見つけるのをサポートできる優れた戦略です。
心温まるメッセージ
慌ただしい年末商戦からは一歩身を引き、年末年始の雰囲気に合わせてCEOや創業者からのシンプルで心温まるメッセージを送るのも良いでしょう。
アンダーウェアブランドのThirdLoveのメールでは、ある取り組みについて説明するCEOからのテキストメールが印象的でした。その取り組みとは、ブラジャーを1枚購入するたびにカリフォルニアの山火事の被災者にブラジャーを1枚寄付するというものです。
同様に、CEOからのシンプルなメッセージは、この1年間を支えてくれた顧客への感謝や1年間の振り返りを送るのにもぴったりです。
プロモーションメール
ブラックフライデーやサイバーマンデーで注目を集めるために、件名で「ブラックフライデー」を強調し、感嘆符5つに絵文字まで付け加えるのは悪手です。この件名では注目を集められません。受信者の目を引くのはむしろ、件名に「ブラックフライデー」が含まれていないメールです。
米国の百貨店Nordstromは、件名に「ブーツ最大60%オフ」と訴求内容をはっきり書くことで、巧みに注目を集めています。リンクをクリックすると件名通りの特典が提示され、受信者の期待を裏切りません。
優れたブラックフライデーのメールの多くは、シンプルでわかりやすい内容になっています。
締め切り間際のメール
クリスマスが近づくにつれて、手軽な贈り物にぴったりなお買い得品やすぐに届く商品に注目が集まります。
アパレルブランドであるZadyのメールでは、「翌日配送」を選択してその日のうちに注文を完了すれば、商品を確実に期日までに受け取れることを保証しています。また、「本日のギフト」として人気商品を提案し、さらには商品選びに疲れてしまった人にうってつけの「ギフトカードを贈る」という選択肢も提供しています。
クリスマスの直前でも、慌てずに商品を選べるような工夫を取り入れましょう。
クリスマスキャンペーン特有のポイント
クリスマスは年末商戦の一部ではありますが、そのメールマーケティングは他とは少し異なります。実施期間が短く、受信トレイはメールであふれており、12月中旬までにはほとんどの受信者が同じブランドからのメールを既に30通以上目にしているでしょう。
そんな中で目立つメールは以下の通りです。
- カウントダウンシリーズ:
日付の載った短い一連のメールは、一回きりのメールよりも効果的です。オプトインの際にどのくらいの頻度でメールが届くのか事前に伝えておきましょう。 - 注文期日のメール:
小売業者から送信されるクリスマス関連メールの中で開封率が最も高いのは、クリスマスまでの商品配送が保証される最終注文期日を告知するメールです。 - 宣伝目的ではないメール:
1年を振り返っての感謝や創業者からのメッセージは購入を促すものではないため、受信者が気軽に開封しやすくなります。年末商戦の期間中にレピュテーションを回復させる効果もあります。
イベントのお知らせ
イベントのメールは簡潔にまとめ、「誰が、何を、どこで、なぜ、いつ、どのように」がわかる画像を添えましょう。
複数回にわたり配信する場合は、まず実施の数週間前に「何か特別なことが起こります」といった予告からスタートしましょう。次に詳細内容を案内し、さらに「どのようなメリットがあるか」がわかるリマインドを送ると良いでしょう。
イベント終了後も引き続き受信者とのコミュニケーションを続けましょう。イベントのハイライトを送り、参加できなかった人に向けた割引特典を提供したり、数週間後に開催される別の企画を案内したりすることができます。
メールを最適化するためのテスト
11月中旬までには、宛先リストは精査され、テンプレートも準備万端、セグメントも明確に定義されていることでしょう。それでもまだやるべきことは残っています!これから大きな変更をするのは難しいかもしれませんが、小さな調整を加えてテストすることは可能です。また、指標や送信頻度にも注意を払う必要があります。
件名、CTA、送信時刻のテスト
テストこそがメール施策を一段高いレベルに引き上げる鍵となります。1か所だけ変更を加えたほぼ同じメールを送ることで、そのメールの成果が変更箇所によるものかどうかをはっきりさせられます。
では、何をテストすればよいのでしょうか?たとえば開封率を上げたい場合は、送信元メールアドレス、件名、プリヘッダーなどをテストします。テスト対象の要素は1つだけに絞りましょう。変更箇所が複数あると、どの変更が最も影響したのかがわからなくなってしまうためです。
件名でテストすべきこと
- 絵文字の有無
- プロモーション内容を明示するか、あえて詳細を伏せるか
- 割引額を記載するか、割引後の支払い金額を載せるか
- 体言止めなどの短い言葉か、完全な文章か
CTAでテストすべきこと
- 鮮やかな色か、落ち着いた色か
- 行動を促すコピー(「今すぐ購入する」など)か、製品に興味を持ってもらうためのコピー(「人気商品はこちら」など)か
- ボタンにするか、リンクのみにするか
- CTAの数
そして継続的にテストすべき重要な要素は送信時刻です。まず、朝/午後/夕方といったざっくりとした時間帯で比較し、最適な時刻が見つかるまで絞り込んでいきます。
あえて中途半端な時刻に送るのも効果的です。ほとんどのマーケターは、毎時0分、5分、15分、30分といったキリのいい時刻にメールを送信します。そのため、たとえば午前10時37分に送信すれば、サーバの混雑やメールの遅延を回避しやすくなります。
テストできることは無限にありますが落ち着いて着実に進めましょう。1か所ずつテストするのは時間がかかりますが、長期的に見れば必ず成果につながります。受信者が何に最も反応を示すのかを知ることは、受信者を大切に扱っていることを示す方法でもあります。
より詳細なテストのアドバイスやヒントについては、A/Bテストに関する記事をご覧ください。
送信頻度
メールは、商戦期に乱用されがちなコミュニケーションツールです。普段は週1回だったニュースレターが毎日何通も送られてくるようになることもあります。
年末年始になれば気分も高まり、受信者側もメールが増えることは予測しているでしょう。とはいえ、メールの受信設定を尊重しなければ、これまで好意的だった受信者にもあっという間に迷惑メール報告されてしまうことでしょう。
では、適切な送信頻度はどのように判断したらよいのでしょうか?
開封率、クリック率、配信停止率といったエンゲージメント指標を計測すれば、受信者がどのようなコンテンツを望んでいるかを把握できます。送信を増やした後にエンゲージメントが着々と下がっているのであれば、送信頻度を落とすべきでしょう。
送信頻度を上げると、エンゲージメント率と配信停止率が悪化する傾向があります。こうした状況に備えて、エンゲージメント指標の悪化をどの程度許容するか、事前に基準を決めておきましょう。メールの種類やメールキャンペーンの目標によって適切な頻度は異なるため、事前に許容範囲を決めておくことで、エンゲージメント率の低下や配信停止率の増加が見られたときも過剰に不安にならずにすみます。
事例から見るベストプラクティス
この章では、謙虚さ、タイミング、件名などの観点で成功したブランドの事例を紹介します。
簡潔でわかりやすい解決策
アメリカで人々が帰省する時期に送られたUberのメール“Flying to the feast?”(「ごちそうに向けてご出発ですか?」)は多くの注目を集めました。感謝祭前の日曜日に送られたこのメールは、受信者にとってタイムリーで関連性が高く、簡潔なものでした。エンゲージメントが最も高いメールの件名が、たった4語で構成されています。
量より質
年末商戦のメール送信を成功させるうえで、送信頻度は重要なポイントです。
Uberからのメールには、隅に「1/6」、その下には「毎週日曜日、休暇中に役立つ情報をお知らせするので是非チェックしてください」と書かれていました。週1回、全6回のメールが送られることを最初のメールで明示しています。Uberは毎日大量のメールを送るのではなく、量より質を重視しているようです。
年末年始は、受信トレイが非常に多くのメールであふれます。せっかく送ったメールが埋もれてしまうのは避けたいものです。内容が役に立たなかったり、受信者に合ったものでなかったりすれば、どれだけ多くのメールを送っても意味がありません。
価値のあるコンテンツ
Uberは、旅行者が抱える悩みにも解決策を示します。「空港までどうやって行けばいいの?車で行って駐車する?友達に送ってもらう?タクシーを呼ぶ?-いいえ、Uberなら配車予約できます!」といった具合です。休暇中のよくあるニーズに応えることで、Uberはメールコンテンツを使って期待以上のサービスを提供しているのです。
最良のメールを作成するには、受信者の問題を解決できるかを考えてみましょう。受信者が季節の買い物をしやすくなるようギフトガイドを提供する、Uberのように休暇中の交通手段を提案する、といったようにコンテンツを検討することで、売り込みの激しい営業ではなく、役立つ情報だと受け止められるようになります。
正直は最善の策
年末年始に送られるメールのうち可愛くて楽しいものだけが優れているとは限りませんし、時には可愛さや楽しさといった要素がないこと自体が求められます。
アウトドア用品を扱うECサイトのBackcountryは、洗練されたおしゃれよりも率直なコミュニケーションを重視し、「気になっている商品があるなら、在庫の保証はできないので早めに購入したほうが良い」というメールを送りました。年末年始の物流状況について正直な予測を述べることで不測の事態を回避しています。
あとから商品到着の遅延を伝えるよりも、現時点での予測を示す方が得策です。配送予定ページを作成して誘導することで、「どうして商品がまだ届かないのですか?」といった問い合わせが大量に寄せられるのを防いでいます。
インタラクティブなコンテンツを試す
フロンティア航空のメールでは、メール内に置かれたカウントダウンタイマーが際立っていました。セール期間が残り1日しかないことがひと目でわかるため、受信者はこのメールをお気に入りに追加したり、メインの受信トレイに移動したりして忘れないようにすることでしょう。
メールにインタラクティブな要素を加えるのは難しいこともあるので、まずは簡単なものから始めてみましょう。GIFアニメーションや埋め込みアンケートを使って、受信者がインタラクティブなコンテンツにどのくらい反応を示すかを確かめてみてください。良い反応が得られれば、今後のキャンペーンにも積極的にインタラクティブな要素を取り入れることを検討しましょう。
CTAに注力する
メール作成に試行錯誤していると目的を見失いがちですが、フロンティア航空のメールは目的がはっきりしています。巧みなコピー、強調されたフォント、鮮やかな色による「今すぐ予約」というメッセージが読者の目を引きつけます。
工夫を凝らしたメールを作るときには、メールの目的を常に念頭においてください。なぜこのメールを送るのか?受信者に何をしてほしいのか?何を基準に成果を測るのか?これらを心に留めておくことで、的を絞った効果的なキャンペーンを作りやすくなります。
新しい切り口を見つける
私たちは自分の生活や仕事に気をとられ、その枠にはまりがちですが、アンダーウェアブランドMeUndiesの「今度の月曜日は世の中のためになるサイバーマンデーに」というメールは、他のサイバーマンデーのメールとは全く異なるアプローチをとっています。
プロモーションキャンペーンや極上の着心地をアピールするのではなく、有名人になることを夢見る、がんを患う11歳の少女にスポットをあてています。MeUndiesがWebサイトで展開したプロモーションは、サイバーマンデーに10%オフで買い物できるとともに、売上の10%がボランティア団体に寄付されるという内容でした。
割引率を記載していない件名が高い効果を生む理由は、プロモーションだけに焦点を当てていないメールが新鮮に感じられるからかもしれません。とはいえ、サイバーマンデーのような重要な日に変化球のメールを送ることに不安がある場合は、事前にプロモーションメールと社会貢献メールに対する受信者の反応を比較しておきましょう。
やりすぎは避ける
赤と緑が派手に点滅するデザインのメールやクリスマスソングが流れるメールを送るのは避けましょう。受信者を過度に刺激したり、場合によっては迷惑をかけたりするリスクを避けながら年末年始の楽しい雰囲気をつくることは十分に可能です。
ミールキットを扱うBlue Apronは、開いた瞬間に食欲をそそるようなメールを送るのが得意です。鮮やかな秋の色合いと美味しそうな料理のデザインが、メールの主役となっています。
メールを作成する際には、受信者にどんな気持ちになってほしいか考えてみましょう。暖かく心地よい冬の暖炉、パリッとした秋の落ち葉、あるいは凍てつく嵐、どのような情景をイメージしてもらいたいですか?
パーソナライズされたアプローチ
クーポン販売サイトGrouponのメールでは、「思い出を包もう」というコピーとともに、受信者の住む地域で楽しめる体験のリストが紹介されています。
宛先リストをセグメント化してメールをパーソナライズしてみましょう。Grouponは地域ごとにセグメント化し、地域限定の体験を提供しています。
デモグラフィックによってセグメント化することもできますし、購入履歴に基づいてセグメント化するのも良いでしょう。受信者に合わせてメールをカスタマイズすることで、エンゲージメントを高め、収益増加につなげることができます。
年末商戦後の離脱を抑制する方法
ここまでご紹介したベストプラクティスが、今年だけでなく今後も活用できるギフトになることを願っています。
大変な時期が終わり、野心と新たなモチベーションを胸に新しい1年を迎える時がきました。
その前に、新年を迎えた後も継続して留意すべき点をいくつかご紹介します。
年末の商戦期にメルマガ登録した人の多くは家族や恋人へのプレゼントを探していたからで、必ずしもキャンペーン情報に興味があるとは限りません。そのため、シーズンが終わったら配信停止や迷惑メール報告が増える可能性があります。配信停止しそうな受信者を事前に特定するために、登録日や登録経路を基にセグメント化することを検討しましょう。
また、年末商戦の期間中に開封率やクリック率を計測しておくと、期間後にエンゲージメントが低下しているかどうかを比較しやすくなります。
年末商戦後にエンゲージメント指標が低下したり、迷惑メール報告が増加したりした場合は、以下を検討してください。
- エンゲージメントが下がった受信者への送信頻度を減らす
- メールを受け取る価値を伝え、メリットを再認識してもらえるような一連のメールキャンペーンを送る
- 「今後もメールを受け取るにはリンクをクリックしてください」といった行動を促すメール(再エンゲージメントキャンペーン)を送り、それでも反応がない受信者を宛先リストから除外する
- 30~60日間エンゲージメントがない受信者には厳格なサンセットポリシーを適用し、宛先リストから除外する
年末商戦に向けてメールマーケティングキャンペーンの準備を始めましょう
年末年始は実に大変な時期です。楽しくて夢のような期間である一方で、非常にストレスが多く、信じられないほど忙しくなることもあります。この記事を活用すれば、頭を悩ませることなく最良のメールキャンペーンを運用できるでしょう。
メールキャンペーンを送るためのツールをお探しなら、Twilio SendGridにお任せください。今すぐ60日間の無料トライアルに登録してリストやメールテンプレートの作成、年末商戦に向けたあらゆる準備を始めましょう。
よくある質問
Q:年末商戦のメールマーケティングはいつから始めるのがよいですか?
ブラックフライデーの数日前から始めるのではなく、数週間前からメールを送り始めましょう。急激な送信量の増加はレピュテーションが下がるリスクとなるため、10月を通して徐々に送信量を増やしていくことが、送信量がピークに達した際の到達率維持につながります。
Q:商戦期のメールの送信頻度はどのように決めればよいですか?
メールの種類やキャンペーンの目標によって適切な頻度は異なります。商戦期が始まる前に配信スケジュールを決め、配信後はエンゲージメントを毎週チェックしましょう。
頻度を増やした後に開封率やクリック率が下がった場合は、頻度を減らしてください。また、レピュテーションを維持するため、毎週1~2日は送信量を抑える日を設けましょう。
Q:商戦期に成果を出すメールの件名とは?
イベント名ではなく、具体的な特典や割引内容を前面に出しましょう。「ブーツ最大60%オフ」のような件名ならメールを開きたくなりますが、「ブラックフライデー」を含んだありきたりな件名では、他のメールとの差別化が難しくなります。


