年末年始のメール配信を乗り切ろう
- 2017年12月15日
- by SendGrid
- Category: ベストプラクティス
この記事は Holiday Sending 101: Brought to You by the SendGrid Support Team の抄訳です。
はじめに
皆さんの中には、年末年始にメールの一斉配信を予定されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今でも、メールマーケティングは売上を伸ばすための最も有効な手段の1つと考えられています。キャンペーンを成功させるためには、メールを確実に届けることが大切です。この記事を読んで、年末年始に向けてしっかり準備をしていきましょう!
まずは、一斉配信までに必ず必要となる、IPウォームアップとWhitelabelについて紹介します。
IPウォームアップ
レピュテーションは高い到達率を達成するために重要な要素ですが、その構築には時間がかかるため、スケジュールが厳しく制限されるキャンペーンでは事前準備がとても重要となります。レピュテーションの構築には適切なIPウォームアップが必要です。
IPウォームアップの必要性は、ご利用のSendGridのプランよって異なります。Bronzeプラン以下では共有IPアドレスを使用するのに対して、Silverプラン以上では固定IPアドレスを使用するためです。それぞれご紹介します。
Bronzeプラン以下の場合(共有IPアドレスを使用する)
共有IPアドレスを使う最も大きな利点は、IPウォームアップが不要な点です。共有IPアドレスを使う場合、メールボックスプロバイダには、他のSendGridユーザからのトラフィックを受け取った実績がある場合があります。その場合、レピュテーションがすでに構築された状態にあり、IPウォームアップせずにすぐにメールの配信が始められます。
しかし、共有IPアドレスを使う場合は、他のユーザのレピュテーションの影響を受ける可能性があります※。一方、固定IPアドレスを使用するメリットの詳細についてはこちらをご覧ください。
※他のユーザの送信挙動の影響を受けて、共有IPアドレスがブラックリストに掲載され、メールが届かなくなる といったことも起こり得ます。こういったリスクを避けるためには、Silverプラン以上を利用することもご検討ください。
Silverプラン以上の場合(固定IPアドレスを使用する)
メールの到達率を上げるには固定IPアドレスを使うことが有効ですが、IPウォームアップが必要になります。IPウォームアップとは、あらかじめ決めたスケジュールに沿って、固定IPアドレスから送信するメールの通数を段階的に上げていくことです。このような段階的なプロセスを経ることによって、ISP(インターネットサービスプロバイダ)から適切な送信者としての信頼(レピュテーション)を得ることができます。
新しいIPアドレスやしばらく使用されていなかったIPアドレスから急にメールが送信され始めると、ISPはすぐに検知して評価を始めます。メールの送信通数は、ISPが迷惑メール判定をする上で重要な指標となっているため、少ない通数から徐々に上げていくのがベストな方法です。
ウォームアップの進め方についてはチュートリアルの「IPウォームアップを行う」をご覧ください。
Whitelabel
Whitelabelを設定することで、SendGridが差出人の許可を得てメールを送っていることをISPに示すことができます。この機能は、差出人の独自ドメインのDNSに必要なレコードを登録することによって実現します。このレコードをDNSサーバに登録することにより、SPFとDKIMのレコードが自動的に設定されます。
Whitelabelには、Domain Whitelabel, Email Link Whitelabel, IP Whitelabelの3種類があります。それぞれの概要は以下の通りです。
- Domain Whitelabel – SPFとDKIMの独自ドメイン設定を支援します
- Email Link Whitelabel – メール本文内のトラッキング用URLを、独自ドメインのURLに変更します
- IP Whitelabel – 固定IPアドレスの逆引きの結果が独自ドメインになるように設定します(※Silverプラン以上のみ利用可能)
Whitelabel全体の仕組みについてはこちらをご覧ください。また、具体的な設定手順や挙動についてはチュートリアル「独自ドメインを利用する」をご覧ください。
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メールを配信しよう
Whitelabelの設定が終わり、IPウォームアップについて理解したら、メールの配信を始めましょう。SendGridを使ってメールを配信するには3つの方法があるので、用途に適したものを選択してください。
12月中にひと手間かけて準備し、年末年始を安心してお迎えください。
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